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20020415 A.I.

 「A.I.$${^{*1}}$$」という映画を見た。DVDで見た。劇場公開された時はそれほど見たいとは思っていなかった。知人がDVDを買ったというので借りて見てみた。

 物凄く面白い。何度も見てしまった。あまりにも良かったので知人に返してから、改めて自分でDVDを購入した。

 世の中には沢山の面白い映画があるが、それを全部見るのはいくらあっても時間が足りない。「A.I.」のように面白くて感動した映画を繰り返して何度も見ているうちに時間が無くなってしまい、他にも面白い映画がある筈なのに、それらを見ることなしに死んでいくと思うと悔しい。

 映像は一瞥しただけで一度に情報が沢山得られるので、活字を読むよりも相当速く頭の中に物語が入ってくる。それでも全部見るのに2時間ぐらいかかってしまう。一瞬にして脳の中に物語の内容が注入できるような機械があれば時間が短縮できて便利だと思う。そう言う芸当ができるのは「A.I.」だけかもしれない。しかし感情の高まりや感動はそれを味わう時間と密接に関連しているから、これを短縮するのは意味がない。全ての映画の感動を味わうことは、「A.I.$${^{*2}}$$」の主人公の望みと同様に叶わぬ夢だろう。

 細かい部分で気に入っているところがある。主人公は放浪の旅に出て、ある情報を得るためにルージュ・シティという歓楽街に行く。その街のデザインはブレードランナー$${^{*3}}$$に出てくる街を彷彿とさせる。

 ブレードランナーでは街のネオンサインに様々な日本語$${^{*4}}$$が登場する。ルージュ・シティで出てくる日本語の看板は「セックス」「ラブロボット」「ラブモーテル」の三つだった。

 こういうのを喜んで探していると、時間がいくらあっても更に足りなくなる。

*1 A.I. ARTIFICIAL INTELLIGENCE
*2 A.I.公式サイト
*3 20010127 フェルメールとブレードランナー
*4 ブレードランナーの中の日本

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