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20040925 蚊と二酸化炭素

 蚊は人間が排出する二酸化炭素で集まってくると言われている。皮膚から排出される二酸化炭素量は微々たるもの$${^{*1}}$$で、殆どは鼻や口から排出$${^{*2}}$$される。

 そうなると二酸化炭素を感知して寄ってくる蚊は人間の顔を目がけて飛んできそうだが、実際には足や手が刺される。鼻や口を目指してきて近づいたら足や手に向かうのだろうか。庭に出ると蚊に刺される$${^{*3}}$$が、手と足が殆どで二酸化炭素の濃度が一番高そうな顔の周辺は少ない。

 人間が排出する息に含まれる二酸化炭素の濃度はどれくらいなのだろう。数%ある$${^{*4}}$$ようだ。大気中には約0.04%$${^{*5}}$$しかないので、吐く息の二酸化炭素は相当濃い。そうなると顔が集中的に刺されるような気がするが実際はそうではない。蚊は人間の部位の形をはっきり見分けることができるのだろうか。

 Gパン$${^{*6}}$$を穿いていてもその上から刺されることもある。いくらなんでも布の下に皮膚があることなど蚊の眼で見て判るはずがない。皮膚からの二酸化炭素がジーパンから滲み出ているのを嗅ぎつけるとも思えない。

 温度ではないだろうか。温度がある物質は必ず赤外線を発している$${^{*7}}$$。蚊は人間が発する赤外線を感知しているのではないだろうか。ピチピチのGパン$${^{*8}}$$なら体温と同じ温度になっているから蚊は皮膚と勘違いするに違いない。それに庭に出るといつもすぐ蚊が寄ってくるのは温度を感じ取っているとしか思えない。二酸化炭素だと風向きによって人がいる場所が判りにくくなるような気がする。

*1 asahi.com : 教育・入試 : NIE プールの中ではどうやって皮膚呼吸しているの?
*2 大阪大学 理学部・理学研究科 Q&Aコーナー Q&A集
*3 20040922 誘蚊灯
*4 実験例 呼吸
*5 地学基礎 地球の大気
*6 yusaku-matsuda.com
*7 20000628 透明人間
*8 SOMETHING

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