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20050303 紙幣の秘符

 トリビアの泉$${^{*1}}$$を見ていたら久々に感心したネタがあった。現行のお札の秘符$${^{*2}}$$についてである。秘符はシークレットマークともいう。

 秘符は偽造防止や真贋の判別に使われる。紙幣だけではなく、地図や浮世絵にもある$${^{*3}}$$。硬貨にもある$${^{*4}}$$らしい。

 秘符とは図柄に埋め込んだ文字や図形のことで、虫眼鏡などでよく探さないと見つからない。戦前の富士山が描かれた紙幣$${^{*5}}$$に「ニホン」という文字が隠れているのは知っていたが、現行の紙幣にあるとは知らなかった。

 現代は画像をそのまま複写する技術が高度に発達しているため、秘符を意識しなくてもそのまま偽造できてしまう。手書きで版下を作って製版したり単に模写する場合には秘符を意識しないと偽造が上手くできないので意味がある。なぜ今更秘符を入れたのだろうか。

 この秘符を用いた偽造防止技術$${^{*6}}$$に関しては一切公表されていないらしい。なんかそんなところがいかにも「秘符」という感じがして面白い。

 千円札の秘符を見てみた。確かに「ニホン」と書いてある$${^{*7}}$$。  

*1 20031003 ガムテープの発光
*2 紙幣のシークレットマーク
*3 20030114 広重(2)
*4 コインのシークレットマーク
*5 紙幣のシークレットマーク
*6 教えて!にちぎん・偽造防止、取締り法規について
*7 nihon.jpg

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