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20040315 リンク(3)

 雑記草では文中に多くのリンク$${^{*1}}$$を設定している。リンクは紙の書籍でいえば「~を参照せよ$${^{*2}}$$」の作業を簡単にしてくれる大変便利な機能である。web上に登録されている世界中の文献を居ながらにして瞬時に参照できる。大袈裟にいえば「知の大変革$${^{*3}}$$」である。クリック一つで知識の領域がどんどん広がっていく。

 ところがこの仕組みを拒否する文献$${^{*4}}$$がweb上に存在する。その多くは完全に拒否している訳ではないが、リンクを黙ってしないで欲しいとしているのである。紙の書籍の中に印刷してある公開文献を参照するには、その文献の著者の許可が必要、というのは見たことがないし、おそらく存在もしていないだろう。それにいちいち許可を申し入れるのは面倒極まりない。それに黙って参照しても相手に被害を与えることは一切ない。

 「無断リンクを否定すること」を茶化しているサイト$${^{*5}}$$が多く存在する。webで情報を公開しているにもかかわらずリンクを拒否すること自体が滑稽なのである。そもそも無断でリンクをするのを拒否しているサイト$${^{*6}}$$を運営している人は、検索サイトの情報は一切利用していないのだろうか。検索サイトは無断でリンク$${^{*7}}$$をしている。自分のサイトの無断にリンクされるはけしからんが、断りもなく集めた他者のサイトのリンクを自分が利用するのは問題なし、というのは勝手がよすぎる。

 こういった無理解もしくは無知蒙昧な人が作ったサイトの内容はそれなりなので、雑記草の記事を書く上では問題ないはずであるが、時々内容が良いのにリンク云々と注釈入りのサイトに出くわす場合がある。そのサイトを読者にどうしても参照してもらいたい場合、今までは脚注にURLを直接表記してリンクを設定しない$${^{*4}}$$、と言う方法で対処してきたが、新しい方法を思い付いた。

 「Internet Archive$${^{*8}}$$」を使うのである。「Internet Archive$${^{*9}}$$」はweb上のデータを勝手に収集して保存しているサイトだ。リンクと違ってリンク先が消失してもデータその物を保存しているので、いつでもそのリンク先の閲覧が可能である。著作権の問題がありそうだが、web上の図書館みたいな存在なので非常に有用である。

 これを介して無断リンクを禁止しているサイトを表示すれば、リンクされているサイトの運営者は文句を言わないだろう。文句をいうべき相手は私ではなく、検索サイトと同じように勝手にデータを収集している「Internet Archive」だからである。

 別の使い方も思い付いた。直ぐ消滅しそうなサイトや個人が運営するサイトでURLが簡単に変わりそうな場合には、リンクは自由であっても最初から直接リンク$${^{*10}}$$せずに「Internet Archive」が収集したデータにリンクするようにする。そうすれば過去の記事のリンク切れが少なくなる。

*1 20000713 リンク
*2 20020630 相互参照
*3 Google 検索: 知の大変革
*4 20010919 リンク(2)
*5 Google 検索: 無断 リンク
*6 Google 検索: 無断リンクはご遠慮ください
*7 4. Googlebot が "秘密" の Web サーバーから情報をダウンロードしているのはなぜ?
*8 20030921 インターネットアーカイブ(3)
*9 Internet Archive
*10 20020210 インターネットアーカイブ

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