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20000713 リンク

 www上のページで、他のページが簡単に参照できる仕組みとしてリンクというのがある。リンク$${^{*1}}$$という仕組みが気に入っているのでこのページをやっているようなものだ。だから記事のそこら中にリンクが設定してある。

 wwwでのリンクというのは文書や画像などの情報が「リンク」という仕組みによって伝達されるのではない。リンクが設定してある文字や画像をページの閲覧者がクリックすると、閲覧ソフトが自動的にリンク先のページを表示してくれるのである。従ってリンク先の住所がリンク元の文書に書いてあるだけだ。

 これは雑誌などで紹介されているサイトの住所をキーボードで入力する手間をコンピュータが代行しているようなものである。

 これら勘違いの元の一つの原因に「リンクをはる$${^{*2}}$$」という言葉があるからだろう。殆どの場合「張る」という字が当てられている。この字を当てると何か情報の網が張り巡らされているような感じがする。それはそれで結構なのだが、やはりリンクを通して情報が流れ込んでくるという印象がある。HTML文書$${^{*3}}$$にリンク先の住所を貼り付けるので「貼る」という字を使った方が合っていると思う。とは言っても紙を糊などで付ける「はる」は「張る」「貼る」どちらでもいいようだ。

 ところでリンクを無断で貼る$${^{*4}}$$のは著作権侵害になるのかという問題が以前からある。このことによってリンクを貼るには著作者の許可が必要と主張したサイトも多い。この記事のページのリンク先には殆ど許可を取っていない。検索サイトでキーワードを検索して自分の文章に相応しいページを見つけたらリンクを貼る。リンクをする場合そのページのトップページを見て、許可が必要という主張であればメールで事後になるが問い合わせたりするが、結構面倒である。

 リンクの許可を要求するページが、ロボット型の検索サイト$${^{*5}}$$にはそのページのリンクを許可しているのに、人間が勝手にリンクするのは駄目というのには何となく釈然としない。

 リンクを設定する行為自体が著作権を侵害するのではないかということに関しては、サイトの住所やサイトの名前は創作を表現する著作物とは言い難いのではないかと思う。だからリンク集などはリンク先のサイトの制作者の著作権を侵害しているとは言えないだろう。

 私が一番心配しているのはリンクの設定が「猥褻図画公然陳列幇助罪$${^{*6}}$$」になるかもしれないということである。自分はその様なサイトにリンクした覚えがないのに、ある日突然語句索引のページ$${^{*7}}$$のリンク先が全部それに変わっていたら恐ろしい。

*1 プロバイダーを逮捕した警察の判断ミスとそれを報じた朝日新聞記者の無知と暴論( 96/01/30)
*2 リンクに許可は必要か
*3 ホームページは清く・正しく・美しく
*4 無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか。
*5 LYCOS Japan
*6 Q2利用のインターネットわいせつ画像公開を摘発
*7 雑記草語句検索【あ】

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