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20030108 燃費向上

 去年に買い換えた自動車の燃費が悪すぎる$${^{*1}}$$、と以前に書いた。巷で言われている燃費が良くなる後付け商品$${^{*2}}$$を色々検討したが、どれもよく理屈がよく判らないので結局何も買わなかった。

 「アーシング$${^{*3}}$$」という自動車全体の電気抵抗を下げて点火プラグの電圧を少しでも高めて着火効率を上げると言う考え方の燃費向上法を試してみたくて仕方なかったが、考えている内にやはりそれ程変化は出ないと思えてきた。

 そこで物理的に明確に効果がある方法を試すことにした。これは自動車の性能を向上させるという積極的な方法ではないので、何となく実行するのをためらっていた。やはり燃費向上といえば何か仕組みを工夫した性能向上と考えてしまうのが人情だろう。しかし燃料を節約できればどんな方法でもいいのである。

 ガソリンタンクを満タンにすることを止めたのである。ガソリンスタンドでガソリンを入れる時は常に半分程度にすることにした。ガソリンタンクの容量は63Lなので、大体30Lぐらいしか入れないようにしたのである。これによって満タンにしてガソリン補給ランプが点灯まで乗り続けられる距離は半分になるが、余分な30L分のガソリンの重さを乗せて走る距離はなくなる。ガソリンの比重$${^{*4}}$$は0.75ぐらいだから30L×0.75=22.5kg軽量化できるのである。

 軽くなればそれだけ走るのに力は少なく済むので絶対に燃費が向上する。今の自動車には何km走るのにどれだけガソリンを使ったかを示す燃費計$${^{*5}}$$が付いているので燃費の計測が簡単である。前の自動車$${^{*6}}$$には燃費計は付いていなかった。燃費を計測するにはガソリンを補給する時に常に満タンにして、その状態から走行距離を計測する。次の補給で満タンにした時に入れたガソリンの量でそれまでの走行距離を割って算出していた。所謂「満タン法$${^{*7}}$$」である。燃費計がないと満タン法でしかちゃんとした燃費が出せないので、燃費向上に不利と判っていてもついつい満タンに入れてしまったのである。

 「満タン」ではなく「半タン」によって燃費がどれくらい向上したかは結局の所、明確には判らないが、自動車に装着されている燃費計によると6.8km/Lが7.2km/L程度になっているので、測定値にも効果は現れていると言えるかもしれない。測定値はともかく、物理的には燃費が向上しているはずなので、これはこれでよしとしよう。

 せせこましい話しだし、自分の経済力でガソリンを買うのだからどう使おうが勝手ではないか、と思われるかも知れないが、地球温暖化$${^{*8}}$$に自分も直接荷担しているとなればこういうことを少しは考えなければなるまい。

*1 20020913 自動車のアース
*2 理屈でおぼえる燃費向上ドライビング
*3 アーシング
*4 3-6-3-5 自動車社会と地球温暖化
*5 燃費計
*6 20010324 JAF
*7 札幌トヨタ自動車株式会社 車のお話
*8 地球温暖化問題

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