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20051124 いとこはとこまたいとこ

 「いとこ」は自分の親の兄弟の子のことである。親の甥や姪とも言える。「はとこ」という言葉がある。「またいとこ」とどう違うのか。私は「またいとこ」を「いとこ」の「いとこ」と思っていた。自分の「いとこ」から見た「いとこ」は、また自分になってしまう。そうではなく、いとこの親で自分の親の兄弟ではない方の親、例えば自分の伯父伯母叔父叔母の配偶者の甥や姪のことを指すのだと思っていた。父方のいとこと母方のいとこがいて、例えば父方のいとこから見ると母方のいとこが、私が勝手に理解していた「またいとこ」である。かなり遠い親戚である。そもそもこういうのを親戚というのか疑問である。つながりと言えば、結婚式や葬式では顔を合わす程度だ。

 それに対して「はとこ」というのは誰のことを指すのかよく分からなかった。自分のいとこの子供を指すのかなぁ、と漠然と思っていた。

 全く違うことが分かった。今までこれによる不便な思いをしたり恥をかくことはなかったが、何となく損をした気分だ。まず「はとこ」と「またいとこ」とは全く同じ意味らしい。「はとこ」の語源は何か。漢字では「再従兄弟$${^{*1}}$$」「再従姉妹$${^{*1}}$$」と書くようだ。これは漢字熟語$${^{*2}}$$で読みの音の数よりも漢字の数の方が多い希有な例だ。他に香具師(やし)$${^{*3}}$$、七五三(しめ)$${^{*4}}$$ などがある。「またいとこ」を「はたまたいとこ」と言う場合があって、これが「はたまたいとこ→はたいとこ→はとこ」と省略されてできた言葉だろうか。

 「はとこ」とは自分の親の「いとこ」の子$${^{*5}}$$のことである。つまり自分の祖父母の兄弟の孫になる。では自分の「いとこ」の子は何というか。従甥(じゅうせい)従姪(じゅうてつ)と言うらしい。それでは私が勘違いしてた「またいとこ」は何というのか。特にないようだ。

*1 はとこ 2 【〈再従兄弟〉/〈再従姉妹〉】 - goo 辞書
*2 20000413 四字熟語
*3 やし 1 【〈香具師〉/野師/▼弥四】 - goo 辞書
*4 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書
*5 親族図

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