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20010706 速度違反

 今年の4月4日と7月3日と立て続けに自動車の速度違反で警察に捕まった。違反した場所はそれぞれ違う地点であった。路上で速度計測器による取り締まりだった。反則金の支払いはこの二件で27000円になり、点数は3点となった。大抵の道路における速度制限の設定値の根拠は希薄であるため、軽微な速度超過が事故につながる危険性は全くないと私は考えている。従ってこれ以上意味のない取り締まりによって行政処分$${^{*1}}$$などの被害を受けるのは我慢できない。そこでこのような速度違反取り締まりを事前に知る装置$${^{*2}}$$を7月3日の捕まった当日に購入した。

 昨日、自動車を運転していたところ上記の場所とは全く別のところで、購入した装置がけたたましく電子音を鳴らし始めた。その道は制限速度が40km/hであるが、直線道路であり通常なら60km/h程度出しても全く問題のない道である。この時、私の自動車はこの道で先頭車両となっていたが40km/h程度で走行した。暫くすると速度計測をしている数人の警官の横を通り過ぎた。助かった。こんなに効果があるなら何故もっと早くから購入しておかなかったのだろう、と悔やんだ。かつての走行距離20万km無事故無違反$${^{*3}}$$という過信が災いした。

 警察が使う速度測定装置は色々なものがあるらしい。電波方式は一般にレーダーと呼ばれている。購入した装置は電波による測定の場合にだけ有効である。速度計測の原理は電波を被測定物である自動車に当てて、跳ね返ってきた電波の周波数と跳ね返る前の元々の電波の周波数とを比較する事により自動車の速度が計算できる。動いているものから発せられたり、反射した電波の周波数はそれが静止している時に発せられる元々の周波数からずれが生じる。この現象をドップラー効果$${^{*4}}$$という。このドップラー効果$${^{*5}}$$を利用することにより速度が求められるのである。この速度測定器が使用している電波を早期に受信すれば取り締まりを事前に知ることができる。

 この技術はスピードガン$${^{*6}}$$に応用されて速度取り締まりだけではなく色々なところで広く使われている。速度測定器やスピードガンから出てくる電波はガンダイオード$${^{*7}}$$という電子素子から出てくる。スピードガンだから「ガンダイオード」と勘違いされ易いが、ガンダイオードの「ガン」はGunnであって、拳銃のgunではない。英国で教育を受けた後に米国のIBM研究所$${^{*8}}$$で活躍したエジプト系の物理学者John Battiscombe Gunn$${^{*9}}$$が発見したガン効果を用いたダイオードをガンダイオード$${^{*10}}$$という。

 このガンGumの綴り$${^{*11}}$$は間違い。

*1 交通違反・行政処分
*2 ユピテル工業 SX-230
*3 20000124 SDカード伝説
*4 20010616 ドップラー効果
*5 スピードガンの仕組み | 関西エスアンドエー
*6 ストーカーライダー | 関西エスアンドエー
*7 ガンダイオード
*8 IBM Research | Watson Research Center | Home Page
*9 Gunn effect. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*10 xrefer - Gunn diode
*11 日本財団事業成果ライブラリー/社団法人日本船舶電装協会

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