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20030719 ピンボールの映画

 長年の間、謎だった映画の題名が分かった。長年というのは十数年以上である。今までこの映画自体を知っている人がいなかった。ピンボール$${^{*1}}$$を題材にした映画だった。私が見たのは劇場ではなく、テレビジョンでである。

 何気なくチャンネルを変えていたら、偶然、放映されているのを見つけた。これを見た時はピンボール$${^{*2}}$$で映画を作るとは、流石アメリカだ何でもアリアリ$${^{*3}}$$だなぁ、と思った。

 日本で言えば、麻雀漫画$${^{*4}}$$を映画$${^{*5}}$$化するのに喩えることが出来るかもしれない。日常生活で麻雀が関わることは殆どないのだが、雑誌に連載している麻雀漫画では毎回、日常と麻雀とを関連付けなければならない。すると大抵は話の筋がとんでもない展開になる。会社の取引で麻雀に勝つことが条件になったり、不良高校生の縄張り争いが麻雀の勝負になったりする。「ふふふ、私が欲しければ彼との勝負で勝って・・・」とか「よーし、それならば麻雀で勝負だ」といった台詞がポンポンと出てくる。こういった話の筋と麻雀との間に殆ど必然性がないことが麻雀漫画の醍醐味とも言える。

 ピンボール$${^{*6}}$$も日常生活との関連性は殆どない。これを映画として成り立たせるためにはやはり「よーし、それならばピンボールで勝負だ」といった台詞が必要になってくるだろう。

 何年かした後、そんな奇想天外な映画をもう一度見たくていろいろ探してみたがなかなか見つからない。映画好きな人に聞いても「ピンボールの映画なんて聞いたことがない」と言われた。

 先日、掲示板にゲームセンターにあるピンボール$${^{*7}}$$を何台か所有されている方の書き込みがあった。もしやと思い「ピンボール映画」について聞いてみた。ご存じだった。

 ようやく判った。その映画は「Tilt$${^{*8}}$$」といった。「tilt」とは傾斜という意味で、ピンボールの機械自体を傾けたり大きく揺らすと「tilt」という警告ランプが点灯してゲームが出来なくなる状態を言う。このままの題名では日本では何のことだか解らないので「ピンボールの青春」といったような解りやすい邦題が付けられていた。日本の劇場では未公開である。

 やはりインターネットは情報の宝庫である。簡単な検索やこういった掲示板のやり取りで色々な専門家からの情報を得ることが出来る。これがなかったらあと何十年かかったか分からない。まさにインターネットはグローバルブレイン$${^{*9}}$$である。

*1 The Pinball Pasture
*2 pinball.co.jp
*3 MahjongWalker-麻雀プロ団体公認オフィシャル麻雀サイト- rule FAQ
*4 近代麻雀THE WEB
*5 麻雀放浪記
*6 Williams Electronics Games, Inc.
*7 The Internet Pinball Machine Database
*8 ブルック・シールズの プリティ・ギャンブラー ティルト/青春ピンボール(TV)
*9 立花隆の本/インターネットはグローバルブレイン

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