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20090804 濁河温泉(2)

 濁河(にごりご)温泉$${^{*1}}$$の続き。寝覚の床を後にして、木曽福島$${^{*2}}$$の駒の湯に向かった。

 駒の湯$${^{*3}}$$には二十分ほどで着いた。風呂代と食事代とをあわせて二千円というのがあったので、それを頼んだ。温泉につかっている間に飯の用意ができている。

 風呂$${^{*4}}$$は内風呂と露天風呂$${^{*5}}$$とがあった。まず露天風呂に入った。雨は止んでいるが、空はどんよりと曇っている。時より雷の音が聞こえる。風呂場には説明の看板が掲げてあった。薬草露天風呂と書いてある。薬草の成分が入っているらしい。色々効果がありそうだ。薬草の成分が入っているということは、湯がこんこんと出ているが、これは循環させていることになる。循環させなければ、これだけ大きな湯船では薬草がいくらあっても足りない。そう言えば、雷の音の間にボイラーの音も聞こえる。

 少し興ざめしてしまうが、循環であろうとそうでなかろうと温泉風呂には違いない。薬草の成分と温泉の成分とが皮膚にしみ込んでいくのを想像しながらゆっくり浸かった。他の者は内風呂にも入っていたが、私は露天風呂を十分堪能したので内風呂には入らず風呂場を出た。身体を拭きながら脱衣所に掲げてある温泉の能書きを読んでいたら、何と「露天風呂の方は温泉ではない」と書いてある。温泉水ではなく、水道水か井戸水に薬草成分を入れているだけのようだ。循環式どころではない。単なる薬風呂に入っていただけだった。

 とは言え、内風呂に入り直すのも面倒なので、そのまま服を着た。

*1 20090803 濁河温泉
*2 木曽町公式サイト トップページ
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*5 木曽古道 ぬくもりの宿 駒の湯

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