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20090513 ETCの渋滞

 日本国の政策で高速道路の料金が土日祝日利用の場合、どこまで走っても千円均一$${^{*1}}$$になっている。今月初めにこれを利用して少し遠出をした。この割引を使う為にはETC$${^{*2}}$$という高速道路の利用料金自動徴収装置を自腹を切って自分が乗る自動車に装着しなければならない。私は三年半程前に自分で取り付けた$${^{*3}}$$。最初の動作確認をした時$${^{*4}}$$は上手く動作するか少し不安だったが、その時以来、一度も誤動作は発生していない。

 ETC制度導入当初、政府はこれが普及することで料金所の渋滞が「緩和する」と主張していた。しかし大抵の人の理解は渋滞が「解消する」であった。確かにETCになれば料金徴収の効率が格段に向上するので、通過車両が多い場合は係員が徴収するよりも渋滞の列が短くなるが、ETCの門を通過する時には必ず減速しなければならないので、利用車数が増えれば必ず渋滞の起点になる$${^{*5}}$$。

 先日はまさにそうなっていた$${^{*6}}$$。この料金所は目的地近くではない。高速道路があまりにも混んでいたので、目的地よりかなり手前のインターチェンジから高速道路を降りたのである。「ほれ見やぁ(それ見たことか)。むしろETCで渋滞しとる」と思ったが、考えてみると変だ。ETCの門の中で自動車が停止してしまっている。ETC通過の際の減速が渋滞の原因と言うにはその直ぐ先で自動車が流れていないといけない。そうでないと「渋滞の起点」とは言えない。

 ETCを通過するとその先には信号のある交差点があった。これが渋滞の原因であった。高速道路の利用車数が増えてインターチェンジ付近の道路が渋滞していたのである。ETCは渋滞とは無縁であった。つまり「ETC料金所設置は渋滞の解消にも無関係」と言うことなのである。

*1 地方の高速が休日1000円で乗り放題! 3月導入の高速料金新ETC割引制度をチェック - ライフ - 日経トレンディネット
*2 ETC総合情報ポータルサイト
*3 20050924 ETCの導入(3)
*4 20050926 ETCの導入(4)
*5 20030819 ETC
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