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20030324 愛知県内の本土決戦用大砲陣地遺構(5)

 午前中の探索$${^{*0}}$$の次は伊良湖(いらご)岬$${^{*1}}$$に向かった。伊良湖岬は渥美半島の先にある。この辺り一帯はかつて陸軍の大砲試験場$${^{*2}}$$であった。

 伊良湖水道$${^{*3}}$$を通って伊勢湾の奥にある名古屋$${^{*4}}$$に侵入してくるアメリカ軍の上陸部隊を迎え撃つために大砲陣地が構築された。そこを探索した。

 遺構は伊良湖神社の奥の山中$${^{*5}}$$にあった。探索の途中、砲台研究の大家であるネーモン氏$${^{*6}}$$が腹の不調を訴えた。

 山の中なので当然便所などはない。近くに伊良湖ビューホテル$${^{*7}}$$があるが、山中を歩いてそこまで行くのは間に合わない可能性もある。

 そこで野糞を勧めた。ネーモン氏は野糞をするのが初めてだという。私は幼少の頃、何度かしたことがある。通学路の道端に人糞が落ちていることが時々あったので、野糞は日常的であった。更に紙を持ち合わせていなかったこともあった。手許の雑草で拭いたこともある。たしかオオバコ$${^{*8}}$$の葉っぱだった。

 幸い、ネーモン氏はちり紙$${^{*9}}$$を持っていた。山中なので葉っぱは豊富にあるが、これらを使わなくても済んだ。

 我々から離れて用を足しに行った。沢の上で用を足したらしい。自然の水洗便所である。いい経験になったであろう。

 ここの探索を終え、まだ時間があったので、大砲試験場から試射された砲弾が着弾するのを監視した監的所を見に行った。

*0 20030323 愛知県内の本土決戦用大砲陣地遺構(4)
*1 20030320 田山花袋の一兵卒と遺構探訪
*2 陸軍技術本部伊良湖試験場(その1)
*3 伊良湖水道航路における航行管制信号
*4 エロ本伝説
*5 愛知県渥美郡渥美町大字日出付近
*6 米軍のコロネット作戦に対する日本軍の防衛
*7 伊良湖ビューホテル
*8 植物雑学事典 オオバコ
*9 (財)かがわ産業支援財団 ちり紙

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