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ぶっつけ本番の練習もしておくと良いよ

以前、「プレゼンを成功させるために大切なこと」で準備は特に念入りに行う話をしました。

しかし、毎回毎回発表の前に念入りな準備ができるわけではありません。

ぶっつけ本番でやって失敗した時に「準備する時間があれば、もっとちゃんとしたものができたんですけどね」という言い訳はしたくありません。

もちろん念入りに準備した時には及ばないものの、それなりの質のものをアウトプットしなければなりません。


・準備をしていないと出来ない人間になってはいけない

私が最も危惧していることがこれ。準備をしていないと出来ない人間になってしまうこと

それは準備できる時間がある時は、私もしっかり準備してから自信を持って臨みますよ。でも、急にまとめてその場で発表しろと言われることもある。あるいは、忙しくて毎回毎回準備に十分な時間を割いていられない時だってあります。そんな時でもそれなりのクオリティーが出せるようにしておく必要があります。十分な準備をしていないとできない人間になってはいけません。

さらにいうと、出来る出来ないよりも、急に言われたことに対して不安になったり、自信を持てない状態でいる自分が嫌なのです。「準備してないよ、どうしよう、ヤバイヤバイ」。精神状態に支障をきたすと、落ち着いてやればできていたことですら出来なくなることがあります。

しかし、ぶっつけ本番に慣れていれば、「まあ大丈夫でしょ」と落ち着いて対処することができます。このマインドを得たいのです。そのためには普段から準備できる時間がある時でも「準備する時間がない時はどうするか」を常に考えておくのです。ぶっつけ本番でやってみるのです。


・失敗してもいい環境で何回もチャレンジし、技術を磨いていく

ぶっつけ本番の良い練習になるのがグループワークです。グループワークはその場でグループで話し合ったことをまとめて発表します。発表前に準備する時間はとても少ないです。準備は短いですが、それなりの質は求められます。誰もが発表者だけはやりたくないと思うのではないですか。ここで、勇気を出して発表者を名乗り出ましょう。仮に失敗したとしても、いい練習ができたとポジティブに捉えましょう。


・ターニングポイントを意識する

準備する時間がある時はとにかく情報を集めてゆっくり考えることができます。しかし、ぶっつけ本番の時はそんな悠長なことは言ってられません。常にストーリーやまとめることを意識しなければなりません。

その中でもターニングポイントをきっちりと抑えることが重要です。ターニングポイントとは、話が切り替わるポイント、議論を発展させるポイントのように発表に深みをもたらすポイントのこと。

グループワークでは最初のうちはお題に対して思ったことを順に列挙するだけで終わってしまうことがあります。こうなったらどんな人でもそれを十分な質で発表することは難しく、議事録を棒読みしたような感じになってしまう。

それを防ぐために、話し合いの最中からこの部分は深掘りした方がいいのか、そろそろ話を切り替えないとまずいな、などを主体的に考える必要がある。議論の段階から発表しやすくするためにはどう議論を進めていけば良いかの流れを自分で作っていく。

最終的になぜ発表があるのかと言えば、話し合ったことを全体に共有するためにやる。どんなに建設的な話し合いができたとしてもそれを発表の中できっちりアウトプットできなければ、発表をする意味がありません。仮に自分が発表しなくても、グループで話し合っている時は自分でターニングポイントを作れるように自分から働きかけてみましょう。


・発揮力を養う

結果は努力と発揮力で決まる。この場合の努力は準備した時間に相当する。多くの時間を準備に当てられれば、それだけ結果の質が向上する。しかし、ぶっつけ本番であったら十分な時間を準備に割くことができない。じゃあ諦めるのか。結果は準備と発揮力で決まる。どんなに準備をしていたとしても、当日発揮することが出来なければ、十分な質をもたらすことはできない。ぶっつけ本番の時は個人の発揮力が試されていると考えて良い。

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いつもいつも準備の時間が十分に確保できるとは限りません。準備期間が短くてもあるいは全くなくても、自分が発表しなければならない時があります。そんな時でも不安にならずに堂々と発表するためには「ぶっつけ本番」の練習をあえてやっておくといいと思います。



じゃあ、またいつか会いましょう!


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