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子供の自立、親の自立
今日は親が自立することの難しさについて。
自立というと最初に思い浮かべるのは子供の自立ですよね。
何をするにもママやパパの手を借りる子供。ママやパパに子供は依存しています。そこから少しずつ自分の出来ることが増えていって、成長して、やがて1人の大人として親のもとを離れ自立していく。自立は親への依存の脱却(卒業)とも言えます。
ところで自立するのは子供だけでしょうか?親は自立できているのでしょうか?
子供が小さい頃は親が何から何までサポートしますが、成長して自分で出来ることが増えていくと徐々に親がサポートすることは減っていきます。子供の自立とともに親の子育ては終了します。私はこれを親の自立と呼んでいます。
ところが、子供の自立に合わせて親も自立できるのが理想なのですが、どうも上手くいっていないようなのです。
余計なお節介を焼いて「うちの息子娘は社会人になったのに、まだ親のお世話が必要なんですよ」と嬉しそうに語るような人たち。
子供はとっくに自立したのに、いつまでも昔の手のかかった頃のように、あれこれ口出しをして子供の進路、結婚相手、生活にまで影響を及ぼそうとしているのです。
この表現は好きではないですが、彼女らは毒親になっているのかもしれません。毒親って本当に気の毒ですよね。親自身は子供のためを思ってやったことなのに子供のためになってないむしろマイナスという。
こうした問題がなぜ起きてしまうのかというと一言で言えば、親が子供から自立できていないからです。
親が子供から自立することが非常に重要になってくるわけです。
誤解して欲しくないのですが、子育てを一生懸命にやることを否定しているわけではありません。親が子育てを一生懸命にやったからこそ、子供は立派に一人前となったのです。だからこそ一人前になったからこそ、もうあなたが口出ししなくても、子供は1人で自分の足で生きていくことができるのです。
なぜ親の自立は難しいのでしょうか。
親離れよりも子離れの方が難しい
自立に関しては子供の方が親よりも早く訪れます。
子供はもう自立の準備ができているけれど、親の方が「子供はまだ未熟だ、私たちの教育が必要だ」という名目を掲げて世話を焼こうとします。
子供は自立できているけれど、親は自立できていない時期がどうしても生じてしまいます。人により個人差がありますが、毒親で苦しんでいる人はこの期間がとても長いのです。
まあ、親の気持ちも分からなくはないですけどね。
無理もありません。20年間自分が一番大切にしてきた存在が自分の手元から離れるとなると
「ちょっと待ってくれ、もう少しだけ、もう少しだけ」と思う気持ちはよくわかります。
しかし、それは本当の意味で子供のためになっているのでしょうか。子供は親の所有物ではありません。子供を自立させて様々なことを親の力なしで解決していく力を身につけていかなければなりません。
親の役割は子供を自立させることなのです。それなのに親自らが子供の自立の芽を潰すようなことは絶対にしてはいけません。
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子供の自立を阻んでいるのは子供自身にも原因があります。子供が甘えている場合もありますが、子供が優しすぎるのです。
子供は親が想像する以上に察する力に優れている
優しい親思いな子供ほど親の微妙な表情や仕草から親の気持ちを敏感に感じとって、親にとって相応しい子供を演じようとしてしまいます。
「辞めたいけど、ここで自分が辞めたらママが悲しむから辞めたらいけない頑張らなきゃ」みたいに感じて自分の本当の気持ちを押し殺して、親の期待通りに生きようとしてしまいます。
子供は親が想像する以上に察する力に優れているのです。子供が察する行動をしていることに親自身がもっと敏感になるべきです。
親が自分の人生を生きる
親が自立するためには親が自分の人生を生きる、自分の人生を大切にするのが重要だと思います。
親が自分の人生を生きて、自分の人生に集中していれば、子供に余計な世話を焼こうとする余裕もなくなります。
これは子供にとっても良いことなのです。
子供自身も親が心配なのです。肉体的にも精神的にも弱っていく親を見るのは子供にとっても苦しいものです。親が何歳になっても元気に楽しく自分の人生を生きていれば、子供も自分の人生に集中することができるのです。
子育てがひと段落をする瞬間は仕事がひと段落する瞬間と重なる人が多いかもしれません。子育てと仕事という2枚看板を一気に失い、消沈してしまう気持ちも分からなくはないですが、残りの人生今まで出来なかったことをして楽しんでもらえたらと思います。
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じゃあ、またいつか会いましょう!
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