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「ベルリン 廃墟と記憶」という自費出版の本

もっと早くnoteに投稿しようと思っていたのが、なぜか今になってしまった。先月がバタバタと忙しかったせいもあるかもしれない。

ツイートへの返信がきっかけで知り合い、一緒に本を作ることになったベルリン在住の林純子さん。彼女が日本で印刷をして持ち帰ってくれた「廃墟と記憶 I ベルリン」を先日、受け取りに行ってきた。

この本が自費出版という形で出す初めての本、ということになる。

本作りのアイディアが出たのは2021年だったと思うが、すでに廃墟をいくつか訪問していた林さんの写真と、新たにふたりでいくつか廃墟を訪れて撮影した写真を加えたものになった。

コラムにはポツダム広場から国会議事堂方面に向かって撮影した写真を添えた。1度目の訪問だったか2度目の訪問だったのかは定かではないが、議事堂にまだ円形ドームもなく、ポツダム広場がだたっ広い空き地だった頃の写真である。見通しがよかった、というより街のど真ん中に何もなかったのだ。

実際に編集作業にかかった期間は1ヶ月半ほどだっただろうか。編集やレイアウトはその道のプロである林さんが担当し、私はテキスト部分を主に担当することになった。

写真の色味やレイアウトなどの好みや感覚がよく似ているせいか、ほとんど修正も必要なく作業がどんどん進むので、びっくりするほどスムーズだった。SNSがきっかけの縁というのは個人的には、本当にありがたいものが多い。ひとりではなかなかできないことでも、ふたりだとあっという間にできてしまったりするからだ。そもそも、ひとりでできることなんて限られているわけで。


シュプレーパークは東独時代には遊園地だった

「本を書いて出す」というのは子どもの頃からの夢だった。物語はまだ書いたことがないのだけれど、何もないところから話を綴れる人には憧れがある。昔から本を読むのは大好きだったし、書くこともそうだった。

この廃墟の本もシリーズ化できればいいな、という話をしているところだ。ベルリンでもう一冊出せるかな。それとは別に、考えているのは90年代のベルリンについて自分なりにまとめられないだろうか、ということ。自分が直感的に住みたい、と感じた時代のベルリンについて回想しながら書くという作業になると思う。

寒くて暗い冬がやってくることだし、あれこれ考えながら書く作業にはぴったりの季節かもしれない。

「ベルリン | 廃墟と記憶」是非、手に取ってみてください。現在、ベルリンで販売中です。欧州内での発送も可能です。

TwitterのDMか以下のサイトからご連絡頂けますと幸いです。

ご参考までに過去の廃墟訪問の記録も載せておきます。





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