ベルリンのまりこさん

メディアコーディネーター。映像制作、取材、各種リサーチ、ローカライズなど。現在、ベルリ…

ベルリンのまりこさん

メディアコーディネーター。映像制作、取材、各種リサーチ、ローカライズなど。現在、ベルリンのウクライナ難民到着センターで勤務中。初の共著『ベルリンを知るための25章』(明石書店)。 ブログ→ https://marikokitai.com/

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

ホームとアウェイ、一周回って初心に帰る

はー、無事に終わった!でもまたこれからが大変になりそうな本日(10月4日)の大学訪問。 よくよく考えてみると今回の一時帰国中、これまでにお会いした方がほぼ全て女性の大学関係者、というのもこれまたすごい偶然である。会うたびに執筆された研究報告書なるものが増えていく。大学関係者以外にお会いしたのは娘の留学先の担当教員やお世話になるホームステイ先の方々である。 もうなんというか、一言でいうとベルリンの職場環境とは(予め理解はしていたものの)全くもって何かが違うのである。それはも

    • はとバスツアーに初参加

      「平日は友人がみんな仕事があって行けないので、突然なのですがはとバスツアーに行きませんか?」 まだ1度しか東京でお会いしたことのない知人からこんなお誘いがあった。はとバスについては耳にしたことがあるが観光にあまり興味のない私はこれまでに使ったことがなかったし、まさかツアーそのものに参加することになるとは思いもしなかった。何事も経験だし、たまたま東京に滞在しているときにお誘いをいただいたという縁も感じたので「ぜひ!」と即答した。 当日は雨が降りそうで降らない微妙な天気だった

      • 千駄木周辺を歩く

        「谷中にある本屋さんが気になってるんだけど、最寄駅は千駄木だったかな」 年に一度会うようになった横浜の友人はそんなことを言った。千駄木?谷中?東京をよく知らない私には馴染みのない土地名である。 彼女に会うのが目的なので場所には特にこだわりがない。「じゃあ、そこで」と即答した。実は9月に一度会うはずだったのだが、その日の天気予報が大荒れだったので延期した、という経緯がある。2度目の正直で千駄木に向かったわけだ。 Google翻訳もそうだがGoogleマップも実はそれほど信

        • 初参戦になったHYDEのライブ@神戸

          少し前後するが、一時帰国中2度目の神戸はタイトルにもあるHYDEのライブ参戦のためだった。昨年は偶然知ることになった東京ガーデンプレイスで行われたBuck-Tickのライブに久方ぶりに行けたのが後にも先にも奇跡だった。あれ以来、行きたいと思ったら何でも迷いなく行くことにしている。 HYDEのライブに興味を持ったのは、ここのところ通勤中やジョギング中によくHYDEを聴くようになっていたからだ。 このアルバムとは打って変わってライブ向きのハードな曲が並んだINSIDE。実はそ

        • 固定された記事

        ホームとアウェイ、一周回って初心に帰る

        マガジン

        • 旅や遠足
          63本
        • 映画や本・音楽について
          75本
        • 仕事の話
          77本
        • 90年代のベルリン
          16本
        • ベルリンの日常
          748本
        • ベルリンの非日常
          39本

        記事

          つながる私アイ〜大阪中之島美術館

          ネットワークが街(故郷)をつくる、という話を元町で聞く前に「つながる私(アイ)」という塩田千春さんの展覧会を大阪の中之島美術館へ観に行っていたことを思い出した。 その日は朝から何かとソワソワ落ち着かず、家にいたとしても何も手がつかないだろう、と気になっていた展覧会に思い切って行くことにしたのだ。10月10日、キリのいい日なので忘れないだろう。 塩田さんの作品には赤い糸が使われているものが多い。ベルリンのご自宅で2002年に撮影のアシスタントをさせてもらったときも赤い糸が部

          つながる私アイ〜大阪中之島美術館

          上本町で同級生とHello Darling、元町でクンデラとバチウ、そして友人と再会

          奈良で同級生と会ったが話し足りず、彼女の住む上本町、谷六界隈にあるというドイツ人女性が経営する古着屋へ行ってみよう、という話になった。その前に彼女のおすすめの雑貨屋とカフェへ。 この日も夏日でJR玉造から徒歩で10分ほどだったかを歩いただけで汗をかいた。30度を超えないとはいえ、秋らしさなど微塵も感じない、そんな日曜日の昼下がり。玉造という土地柄なのか道ゆくひともほとんどいない静かな通り。信号を渡った角のところにそれらしきお店が見えてきた。こんな場所にあるのに近所の人が来て

          上本町で同級生とHello Darling、元町でクンデラとバチウ、そして友人と再会

          神戸の三宮を歩く

          今年の関西。気づいたら3度も神戸の街を歩いている自分がいる。1度目は街作りに携わっていられる方に三宮の街を案内していただきながら、街に対する構想や思想なんかをいろいろと教えていただいた。 この方とのご縁はベルリンの友人が持ってきてくれたもの。ひょんなことで(笑)フンボルトフォーラムという博物館のカフェで友人も交えてお話する機会をもつことができたのがきっかけ。ぜひまた神戸で再会しましょう!ということで三宮に何年ぶりだろうか、赴くことになった。そんな神戸はあいにくの雨だった。

          同級生と恩師との再会@奈良町

          昨年は真夏に家族全員で帰国したせいか、なかなか思うように動けずにいた。もちろん暑さのせいと子どもたちの希望を汲んで予定を立てる必要があったからだ。そのためか恩師と連絡を取れたのがずいぶんと遅くなってしまった上、お会いする当日に台風が来てしまい、奈良へ行くのを泣く泣く断念した。それにしても、昨年は台風に追いかけられてばかりいた。 そのことが念頭にあったため、今年は来てすぐに同級生と連絡を取り合い、恩師に連絡をしてもらうよう頼んでおいた。運良く会いたかった同級生ふたりと恩師とで

          同級生と恩師との再会@奈良町

          人生をやり直すカンポケ社

          たぬき、あるいは不調のネコのせいでnoteの更新が滞ってしまったが何事も自分に非があるのであって、たぬきはただ単に大阪の夜の街を徘徊していただけであり、ネコだって別に不調になりたくてなったわけではない。 全ては自分の落ち着きのなさに由来しているに過ぎないのである。だが今回は特に反省はしていない。 さて、関西滞在中に人に会い過ぎて、もはやどこから手をつけていいのかわからないがそれなら時系列に追っていけばいいのでは、と忘れないうちに自分のための健忘録としていくつか振り返ってお

          人生をやり直すカンポケ社

          たぬきのおかげ、ネコのおかげ

          もはや何を言っているのかすら意味不明だが今回のnoteはあくまでも今の気持ちを忘れないための覚書のようなものだと思っていただきたい。 まぁほんとうに人間なんていうものは難儀なもので、50年余生きようがそれほど分別がつくわけでもなく、己のジェットコースターのような感情に振り回され、太陽フレアあるいは具合の悪いネコのせいで不眠に陥り、丑三つ時に真っ暗な部屋の中でスマホを握りしめるという体たらくを晒したりもするのだがこれも黙っていれば誰にもわからない。 こんなことになるのも自分

          たぬきのおかげ、ネコのおかげ

          「彩光は最高」

          大阪に帰ってきてからもう数日になるが今日の午後に予定されている講演と題された打ち合わせの準備に追われ、気持ち的にあまりゆとりのない生活を送っている。準備不足なのに加え、そもそも人の前で話をするのが苦手なのだ。 だから東京滞在中に運良くチケットを入手し、池袋にある東京芸術劇場で観ることのできた「リビングルームのメタモルフォーシス」について何も書けずにいた。一時帰国中というのは不思議なもので、今回のように自由な時間がいくらでもあるというのになかなか落ち着いて考えをまとめられない

          急がば回れ、今日は雨。森美術館にブルジョワの展覧会を見に行く。

          昨日、一昨日と急に冷え込んだ東京。昨日は30分以上もかけて六本木にある森美術館に出かけた。 ・・・ 30分以上かけて六本木に来ているが「はなまるうどん」の看板に惹かれて地下に吸い込まれてしまった。結果としてツルツルうどんを食べている。食べ終わって地上に上がると今度は雨が降っていた。日本の雨はにわか雨でも結構な雨量になるため10分も歩くとびしょぬれになることよのぉ、というわけで目にとまったCINNABONというシナモンロール専門店でカプチーノを飲みながら雨宿りをしている。

          急がば回れ、今日は雨。森美術館にブルジョワの展覧会を見に行く。

          メンテナンスのための東京滞在

          昨日、今日とようやくホッと一息つける涼しさになった東京。窓を開けて外気を取り込みインスタントコーヒーを呑みながら神戸屋の焦がしバターのメロンパンを食べる。なにこれ、絶妙でおいしいなぁ。 さて、コーヒーを飲みながら今日は何をしようかな、と思ったときにふと先日走ってみたいと思った場所に行ってみたくなった。中野区にある平和の森公園内のきれいなトラックで走ってみたい、そういう気分になる爽やかな朝、というかのんびりしていたらすでに10時半を回っているではないか。モグモグ。 先日歩い

          メンテナンスのための東京滞在

          放課後に娘と池袋へ

          「今、学校にいるぞ」 8時半前に娘からこんなメッセージが届いた。いるぞ、って。いるんか、そうか、それならよかった。 娘さん、夏バテなのか昨日も一昨日も体調を崩して欠席していたのだ。少しはマシになったのかよかった、と思っていたら「学校のあと会おうよー」とメッセージがきた。いいけど最高気温37度とかでかなり暑いぞ、大丈夫なのか。 そこで六本木の駅から少しばかり歩く必要のある国立新美術館は別の日に行くことにし、授業の終わる午後3時過ぎに娘の留学先の学校に向かうことに。滞在先か

          放課後に娘と池袋へ

          池袋のグローバルリング

          隣のページには「トコジラミ」のロシア語とドイツ語のメモ。思えば遠くまで来たもんだ。今は池袋のGlobal Ring Cafeでホットカプチーノを飲みながら(無印の手帳に)これを書いている。まさにパラレルワールド。 トコジラミ発生が日常の世界からグローバルリングへ。このグローバルリング、現代の円形鳥居で土地の記憶を未来につなぐという意味合いがあるらしい。池袋、という地名からもわかるように、かつてこの地にあった「丸池」をデザインの源泉にしているのだそうだ。いろいろと奥が深いし何

          池袋のグローバルリング

          久しぶりの投稿

          気づいたら、noteの投稿もずいぶんと途絶えていた。 もう9月も中旬を過ぎていてなぜか東京でこれを書いている。14日の夜に羽田に着いたのでまだ東京滞在は3日目。あれだけ指折り数えて出発日を待っていたのにもう今は東京にいるのか。体調を崩さなかったのが信じられないほど出発ギリギリまでシフトが入っていた。 あのベルリンでの怒涛の日々が嘘のように、毎日好きな時間に寝て、好きな時間に起きている。時差のせいか変な時間に目が覚めたりもするがそれも気にならない。ほとんど予定もないからだ。