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映画や本・音楽について

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初参戦になったHYDEのライブ@神戸

少し前後するが、一時帰国中2度目の神戸はタイトルにもあるHYDEのライブ参戦のためだった。昨年は偶然知ることになった東京ガーデンプレイスで行われたBuck-Tickのライブに久方ぶりに行けたのが後にも先にも奇跡だった。あれ以来、行きたいと思ったら何でも迷いなく行くことにしている。 HYDEのライブに興味を持ったのは、ここのところ通勤中やジョギング中によくHYDEを聴くようになっていたからだ。 このアルバムとは打って変わってライブ向きのハードな曲が並んだINSIDE。実はそ

つながる私アイ〜大阪中之島美術館

ネットワークが街(故郷)をつくる、という話を元町で聞く前に「つながる私(アイ)」という塩田千春さんの展覧会を大阪の中之島美術館へ観に行っていたことを思い出した。 その日は朝から何かとソワソワ落ち着かず、家にいたとしても何も手がつかないだろう、と気になっていた展覧会に思い切って行くことにしたのだ。10月10日、キリのいい日なので忘れないだろう。 塩田さんの作品には赤い糸が使われているものが多い。ベルリンのご自宅で2002年に撮影のアシスタントをさせてもらったときも赤い糸が部

上本町で同級生とHello Darling、元町でクンデラとバチウ、そして友人と再会

奈良で同級生と会ったが話し足りず、彼女の住む上本町、谷六界隈にあるというドイツ人女性が経営する古着屋へ行ってみよう、という話になった。その前に彼女のおすすめの雑貨屋とカフェへ。 この日も夏日でJR玉造から徒歩で10分ほどだったかを歩いただけで汗をかいた。30度を超えないとはいえ、秋らしさなど微塵も感じない、そんな日曜日の昼下がり。玉造という土地柄なのか道ゆくひともほとんどいない静かな通り。信号を渡った角のところにそれらしきお店が見えてきた。こんな場所にあるのに近所の人が来て

人生をやり直すカンポケ社

たぬき、あるいは不調のネコのせいでnoteの更新が滞ってしまったが何事も自分に非があるのであって、たぬきはただ単に大阪の夜の街を徘徊していただけであり、ネコだって別に不調になりたくてなったわけではない。 全ては自分の落ち着きのなさに由来しているに過ぎないのである。だが今回は特に反省はしていない。 さて、関西滞在中に人に会い過ぎて、もはやどこから手をつけていいのかわからないがそれなら時系列に追っていけばいいのでは、と忘れないうちに自分のための健忘録としていくつか振り返ってお

「彩光は最高」

大阪に帰ってきてからもう数日になるが今日の午後に予定されている講演と題された打ち合わせの準備に追われ、気持ち的にあまりゆとりのない生活を送っている。準備不足なのに加え、そもそも人の前で話をするのが苦手なのだ。 だから東京滞在中に運良くチケットを入手し、池袋にある東京芸術劇場で観ることのできた「リビングルームのメタモルフォーシス」について何も書けずにいた。一時帰国中というのは不思議なもので、今回のように自由な時間がいくらでもあるというのになかなか落ち着いて考えをまとめられない

池袋のグローバルリング

隣のページには「トコジラミ」のロシア語とドイツ語のメモ。思えば遠くまで来たもんだ。今は池袋のGlobal Ring Cafeでホットカプチーノを飲みながら(無印の手帳に)これを書いている。まさにパラレルワールド。 トコジラミ発生が日常の世界からグローバルリングへ。このグローバルリング、現代の円形鳥居で土地の記憶を未来につなぐという意味合いがあるらしい。池袋、という地名からもわかるように、かつてこの地にあった「丸池」をデザインの源泉にしているのだそうだ。いろいろと奥が深いし何

『ツバキ文具店』と待合室

風邪もなんとか小康状態。相方も峠は越えたらしい。息子もサッカーのトレーニングに参戦。娘は友人たちと学校が終わってから会っているらしくまだ帰ってこない。徐々に平常運転になりつつある。 施術後の産婦人科検診も問題なし。何度か陽性になっていた検査も問題なし。ひとりでになくなることもあるらしい。体って不思議。予約なしで行かざるを得なくて2時間以上待たされたが結果オーライである。 その2時間で『ツバキ文具店』をかなり読み進めることができた。こういう強制的に数時間待たなければいけない

ティアキンに感動する日々

えっ? 毎日、驚きの連続が止まらないティアキンに体調の悪さを忘れる日々。ストーリー展開が素晴らしく、あらゆる場所に仕掛けが設けられていて飽きる、ということがない。そんなわけで、このような素晴らしい作品を生み出してくれた任天堂様や制作チームの皆様には日々感謝ばかりしている。いやほんと。 さっきまで空に浮かぶ雷島をウロウロと探索していたはずなのに、気づいたら地下に潜っていた。かと思えばゴーレムが立ち上がり、かと思えば朽ちたはずのマスターソードを求めてコログの森を再訪していた。

「自己否定リスト」

先日、坂口恭平さんの出版予定である「自己否定をやめるための100日間」の朗読をたまたま聞いたのだけれど、その中で「自己否定リスト」なるものの話が出てきた。何やら興味深い響き。せっかくなので、そのリストとやらを文字に書き起こしてみようと思う。 1) 今日もやりたいことの半分もできなかった。 2)やらなければいけないこと(確定申告)があるというのに、今日もまた全く手がつけられなかった。 3)早く寝た方が翌日の朝に楽なことがわかっているのにまたダラダラと余計なことをして遅くな

「自己否定をやめるための100日間」という朗読を聞いてみた

最近、気になっている人がいる。前から気にはなっていて、Twitterでフォローもしている坂口恭平さん。とにかく多才で多彩で自由奔放なんだけれど、「生きのびるための事務」といった本も出版されている不思議な方である。 そんな坂口さんがスペースで今書いている本の朗読をされているようだったので、簡単にお昼を済ませた後に聞いてみた。聞き始めて7分を過ぎたあたりから笑いが止まらなくなったが、ケラケラ笑っているうちに朗読が始まった。 自己否定に関するこれから出版されるという本なのだが、

ベルリンのシャウビューネで「かもめ」の観劇

いつもに増して不調だった土曜日。検査で原因がわかっているからいいものの、座っていても下腹がシクシクと痛む。痛みには鈍感な方なのだがこれでは何も手につかないので、仕方なく出かける前に痛み止めを飲むことにした。 そう、今日は友人とシアターに行くことになっているのだ。ベルリンの西側にあるシャウビューネ(Shcaubühne)という劇場である。この劇場の外観もシンプルでとてもいい。今日の横断幕には「全てが回る」とあった。どういう意味なんだろう。全てがぐるぐると回る、眩暈がする、とい

半分寝ながら生きていた

なぜかよくわからないがコンサートに関しては「行きたい!」と思ったら即決速行動というか、とにかく次へのムーブが速い。 2023年の一時帰国中にたまたま5日間だけ東京に滞在することになったのだが、そのときもこれは絶対に行っておかねば、とある種の使命感のようなものに迫られてBuck-Tickのライブに合わせて予定をなんとか組んだ。横浜に住む友人に協力していただいてチケットを入手できたのだが、なんとそれがボーカル櫻井敦司さんのBuck-Tickとしての最後のライブになってしまったの

決めるときは決めたい

トレーニングを定期的にするようになってから体型が変わった。痩せて締まるどころか、どちらかといえばドス来い安定型と言えばいいようなどっしり感。これってどうなんだろ。ふと鏡に映った姿をシゲシゲと見てしまった。ふくらはぎやら二の腕の筋肉が育っているではないか。 うぅ、こんなはずでは。 30代くらいまでは痩せ型だったような気もするが、気付いたらそこからずいぶんと時間が経っている。ジーンズも2サイズ大きくなってしまったし、もちろん背はこれ以上伸びてもくれない。これから衰えていく一方

新書メーカーで遊んでみた

昨日、書いておいたテキスト。今日は35分間ランニングマシーンで走ったのですでに日曜日がほぼ終了してしまったので非常に助かる。ありがとう、昨日の暇だった私。 ・・・・・・・・・・・・ Twitterで少し前に見かけて気になっていた「新書メーカー」で遊んでみた。そのくらい今日は暇なのである。まぁ、土曜日だしね。 新刊予定その1:絶対に書けないであろう「サバイバル術」。これ一冊あればあなたも海外生活をサバイブできます!!的な帯になるはずだ。無理。 こういう類の「教本」は今ま