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映画や本・音楽について

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#ベルリン

『ツバキ文具店』と待合室

風邪もなんとか小康状態。相方も峠は越えたらしい。息子もサッカーのトレーニングに参戦。娘は友人たちと学校が終わってから会っているらしくまだ帰ってこない。徐々に平常運転になりつつある。 施術後の産婦人科検診も問題なし。何度か陽性になっていた検査も問題なし。ひとりでになくなることもあるらしい。体って不思議。予約なしで行かざるを得なくて2時間以上待たされたが結果オーライである。 その2時間で『ツバキ文具店』をかなり読み進めることができた。こういう強制的に数時間待たなければいけない

「自己否定リスト」

先日、坂口恭平さんの出版予定である「自己否定をやめるための100日間」の朗読をたまたま聞いたのだけれど、その中で「自己否定リスト」なるものの話が出てきた。何やら興味深い響き。せっかくなので、そのリストとやらを文字に書き起こしてみようと思う。 1) 今日もやりたいことの半分もできなかった。 2)やらなければいけないこと(確定申告)があるというのに、今日もまた全く手がつけられなかった。 3)早く寝た方が翌日の朝に楽なことがわかっているのにまたダラダラと余計なことをして遅くな

ベルリンのシャウビューネで「かもめ」の観劇

いつもに増して不調だった土曜日。検査で原因がわかっているからいいものの、座っていても下腹がシクシクと痛む。痛みには鈍感な方なのだがこれでは何も手につかないので、仕方なく出かける前に痛み止めを飲むことにした。 そう、今日は友人とシアターに行くことになっているのだ。ベルリンの西側にあるシャウビューネ(Shcaubühne)という劇場である。この劇場の外観もシンプルでとてもいい。今日の横断幕には「全てが回る」とあった。どういう意味なんだろう。全てがぐるぐると回る、眩暈がする、とい

半分寝ながら生きていた

なぜかよくわからないがコンサートに関しては「行きたい!」と思ったら即決速行動というか、とにかく次へのムーブが速い。 2023年の一時帰国中にたまたま5日間だけ東京に滞在することになったのだが、そのときもこれは絶対に行っておかねば、とある種の使命感のようなものに迫られてBuck-Tickのライブに合わせて予定をなんとか組んだ。横浜に住む友人に協力していただいてチケットを入手できたのだが、なんとそれがボーカル櫻井敦司さんのBuck-Tickとしての最後のライブになってしまったの

決めるときは決めたい

トレーニングを定期的にするようになってから体型が変わった。痩せて締まるどころか、どちらかといえばドス来い安定型と言えばいいようなどっしり感。これってどうなんだろ。ふと鏡に映った姿をシゲシゲと見てしまった。ふくらはぎやら二の腕の筋肉が育っているではないか。 うぅ、こんなはずでは。 30代くらいまでは痩せ型だったような気もするが、気付いたらそこからずいぶんと時間が経っている。ジーンズも2サイズ大きくなってしまったし、もちろん背はこれ以上伸びてもくれない。これから衰えていく一方

新書メーカーで遊んでみた

昨日、書いておいたテキスト。今日は35分間ランニングマシーンで走ったのですでに日曜日がほぼ終了してしまったので非常に助かる。ありがとう、昨日の暇だった私。 ・・・・・・・・・・・・ Twitterで少し前に見かけて気になっていた「新書メーカー」で遊んでみた。そのくらい今日は暇なのである。まぁ、土曜日だしね。 新刊予定その1:絶対に書けないであろう「サバイバル術」。これ一冊あればあなたも海外生活をサバイブできます!!的な帯になるはずだ。無理。 こういう類の「教本」は今ま

久しぶりのフォルクスビューネ

本当に久しぶりにフォルクスビューネ(Volksbühne)へ足を運んだ。久しぶりすぎたのか、2時間半が経ったところで集中が切れてしまい途中で抜けてしまったのだが、実はそこに至るまでにすでに何度か船を漕いでしまっていた。 ドイツ語のシャワーを一気に浴びたのでなんら不思議ではないのだけれど、正直なところ少し新鮮味に欠けていたのが原因なのかもしれない。観劇というものには割と当たり外れがあるような気がするし、見るときの自分の精神状態や体調なども大きく作用するのではないかと思う。

積読を並べてみた

子どもがひとり増えるたびに家の中の細々とした物が増える。増えていく。一体何が増えるのだろう。それはおもちゃや絵本だったり、衣服や靴、乗り物に教科書やプリント類だったりする。 ベルリンで一人暮らしをしていた頃はアパートの中がガランとしていて、友達が遊びに来るたびに、生活感が皆無だとびっくりされた。物を増やすことでサッと荷物をまとめて移動できなくなるのを恐れていたのだと思う。実際、1995年からベルリンで就職する2002年まではベルリンとモスクワを行ったり来たりする生活を送って

親密な映画館

今日も冷え込みが厳しいベルリン。少しだけ早めに起きて、「君たちはどう生きるか」のオリジナル版を子どもたちと観に行ってきた。今回は前回のようなミスをしないよう、何度もオリジナル版かどうかを確認。目指すはフリードリヒスハイン地区にあるミニシアター、Intimes Kino。親密な映画館とはいいネーミングである。 ここはアニメの上映になると子ども料金がなくなり、一律10ユーロになる。先日行ったKino Internationalで子ども料金が6ユーロになることを考えると、少し高め

今と昔

Suedeを知ったのは90年代の日本。おそらく雑誌か何かで紹介されていたか、タワレコかどこかで試聴して知ったのだと思う。細かいことはよく覚えていない。なんだかすごいバンドが出てきたな、という印象だった。 1995年にベルリンにふらっと来て、その頃よく買って読んでいたtipだかZittyというタウン情報誌的な雑誌でSuedeのコンサートがベルリンであることを知ったのか、街角のポスターで見かけたのか。こちらも細かいことはよく覚えていない。 とにかく、1995年だったか1996

久しぶりの図書館

いつもは娘が息子と連れ立って日本語の補習校へ向かうのだが、今日は変則的に私が息子だけを学校に連れていく必要ができた。片道45分ほどかかるのと、授業時間が午後5時から8時までの3時間と長いので、うまく時間を使う必要が出てくる。さて、どうしようか。 学校周辺の地図を眺めていたら、近くに図書館があるのを思い出した。今日中にやっておきたかった作業もまだ残っているので、いい機会だと図書館でその作業の続きをすることにした。今日もベルリンは日中30度という夏日。ベルリンの公共図書館は冷房

読書とスポーツの秋

日本滞在の6週間はこれでもか、というほど毎日暑かった。それこそ、1年分の汗を流し切ったのではないかというくらい、戸外に出るたびに大量に汗をかいた。あまりにも暑いので、ベルリンで何気なくやっていたリングフィットなどもピタリとやめてしまった。というか、暑さでバテることを想定していたので、リングフィット一式は初めから持ってこなかったのだ。 最近の日本の夏、それはもう茹だるような暑さなのである。それでも、35度を超える猛暑の中、たまにジョギングをしている人を見かけたときは驚いた。真

ベルリンで日本語の舞台を観た

よく考えてみると日本でお芝居というものを観た記憶がほとんどない。一番感動したのは中学生の時に学園祭で見た二つ上の先輩たちの演った「曽根崎心中」(?)ではなかったか。それに出ていた八島先輩は今でも劇団カムカムミニキーナ所属でタレント活動もされているのだから大したものだと思う。学園祭でもマイクをずっと握って、ひとりでしゃべりまくっていたのをよく覚えている。 さて、シアターに足を運ぶようになったのは、おそらく2000年に半年くらいモスクワでインターンをやっていた頃だったように思う

ひとり映画祭開催中

今月は相対的に仕事の量が減っている。正直、あまりよろしくはないのだけれど、まとまった時間があるときにしかできないことをしようと潔く映画を観ることにした。それ以外にも友人に勧められたシアターやオペラなどにできるだけ足を運ぶようにしている。 先日、キアヌで盛り上がったところなので、手始めに彼の出演作を中心に観ることにした。非常に単純でわかりやすい動機である。NETFLIXで検索してヒットしたものをまずは3本。 『ディアボロス』も『47RONIN』も豪華なキャスティングの割に「