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置き去り猫を助けたい!⑭

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ピーちゃんはあの人がいい

猫たちの中で唯一、猫エイズ陽性だったピーちゃん。猫エイズはとにかくストレスが大敵なので、いち早くご縁を見つけてあげたいと思っていました。

預かりさん宅でのんびり過ごしていたピーちゃんですが、環境の変化に加え大変な思いをさせてしまった去勢手術のせいか少し食欲が落ちてしまい、さらにクッションを執拗に舐めている(多分ストレス行動。それが自分の体だったら舐め壊していたかも)と聞いて焦りました。

ピーちゃんは人慣れ抜群で見た目もとてもかわいいので、譲渡会に出せばきっと里親さんが見つかる。でも私にはすでに頭に浮かんでいる人(以下Iさん)がいました。

Iさんは私がボランティアをしていた保護猫カフェ ネコリパブリック東京お茶の水店で6年間コンビを組んでくれた人。毎週一緒に作業していたのでその人柄と猫愛はバッチリ信用できます。さらにエイズの子を1匹飼っているのでお世話も慣れている。Iさんがピーちゃんの家族になってくれたら...!

押し付けになってしまうんじゃないか...という思いがあったので連絡するのを躊躇したのですが、ピーちゃんの幸せのためにできることは何でもしてあげたかったのです。
勇気を出していざ連絡してみると...なんとお見合いをしてくれると!早速3日後に一緒に預かりさん宅へ行くことになりました。

お見合い、そしてトライアルへ

11月12日のお見合い当日、電車トラブルで大幅に遅れてしまい急いで預かりさん宅へ駆けつけると、すでにピーちゃんが穏やかな顔でIさんに抱っこされていました。
Iさんはピーちゃんに会う前からきっと心を決めてくれていたんだと思います。ピーちゃんを家族に迎えたいと言ってくれました。

Iさんはよく知っている人なので、その日のうちにトライアルすることに。置き去り猫トライアル第1号です!初めての電車移動と新しい環境にやはり戸惑ってはいたものの、すぐにIさんに抱っこされるピーちゃん。その姿に(これは大丈夫だな!)と安心して託すことができました。

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エビに会いにはるばる2回

お次はエビちゃんのお見合い話です。
私は若い頃、東京のシェアハウスに住んでいたのですが、その時に一緒に暮らしていた友人(以下Mちゃん)からとても嬉しい連絡をもらいました。「私もどの子か引き取れないかと考え始めてる。会いに行きたい」と。

後日、東京からはるばる外房まで来てくれて、じっくり時間をかけて猫たちと接してくれました。Mちゃんは誠実な人なので「猫生を預かれるかもう一度ちゃんと考える」と言ってこの日は帰り、3週間後の11月16日に再度会いに来てくれてエビに申し込みをしてくれました。

エビは少しずつ触れるようになっていましたが、まだ人慣れとはほど遠いシャーシャー猫。お見合い時もガチガチだったので大丈夫かなと心配でした。ところがMちゃん、慎重に近づきながらも上手にちゅーるをあげ、大胆にもグイッとエビの体をなでたのです。すごい...!
この様子を見て、Mちゃんならきっとエビの心を溶かせると確信したのでした。

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⑮へつづく


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