見出し画像

50%の無関心

Q.好きな異性のタイプは?
A.好きなものとか趣味が一緒だといいですね。共有出来るじゃないですかぁ!

バラエティ番組で付き合う時のポイントみたいなことをタレントが話していた。
今はマッチングアプリで共通項をマッチさせる出会いがある。僕は使うことはないが世間ではわりと浸透している。

もちろん相手を選ぶポイントは人それぞれで年収、容姿、性格などなど十人十色千差万別多種多様。

僕はというと聞かれたら
「タイプとかはないですね、好きになった人がタイプみたいな感じですかね」
無難過ぎる回答かもしれない。
今でもなぜ奥さんと付き合うことになったのかと聞かれても具体的な答えはなく、ビビっときたとか席がとなりだったとか答えはバラバラになりつつある。

恋愛経験がほぼ皆無だったからそのもの差しを持っていなかったのもある。
あと付き合ってから長かったし結婚しているわけだからこの話題は今さら感がある。
既婚のベテラン漫才師が彼女が欲しいというフリで笑いをとるのと同じ感じだ。

ただ強いてあげるとすれば距離感が挙げられる。

最初に書いたように趣味や好きなものが一緒ということは物事を共有出来るし、付き合っていく上で大切な条件の一つかもしれない。

しかしなんでもかんでも一緒というのは何とも息が詰まる。

相手が好きだからという理由は愛に満ちたように聞こえるがそれは言葉だけにしておくくらいがむず痒くてちょうどいい。
その類の理由だけで行動を共にするのはナンセンスだと思う。

僕は奥さんと結婚するまで7〜8年付き合っていた。それからプロポーズして一緒に生活するようになった。

一緒に生活していれば相手の良いところだけでなく嫌なところも目についてしまうものだ。
そんな彼女の良いところを挙げればキリがないのだが、今回の話に沿って挙げるとすれば彼女は僕に関心がないことだ。

こう書けば語弊がある。
ちょっと訂正すると彼女は僕に50%の関心を持っている。
見たいYouTubeチャンネルのジャンルは違うし、僕は広く浅く多趣味な方だが彼女はそれらに自ら関心を持つことは多くない。
「へぇーそうなんだね!」くらいの温度差。
しかしこれでいいのだ。
けれどたまに一致したときが楽しい。
彼女とは趣味や嗜好の多くは合わないのだが生活感?価値観?距離感?が合っているのだと思っている。
彼女は程よく関心をもたない。

好きを押し付ける必要はないし押し付けられるのも2人とも嫌いだ。
カップルになったから、夫婦だからといってパーソナルスペースは人それぞれで無断で立ち入られたくないことだってある。

だから距離感は大事なことでお互いがお互いの生き方を尊重しながら生きていければ幸せだと思っている。


好きだからカップルだからとパーソナルスペースに土足で上り込んでいいとは思わない。

ただスリッパは準備しておくし、お茶を出して迎合もする。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?