憧れのポーズをやっちゃった日
先日、「もう若くないんだわぁ」って話を書きました。
流行りの歌聴くと疲れるとか、人差し指と親指でハートつくるきゅんですポーズかしら、あれが恥ずかしくて絶対にできん、みたいなことを書いたんですが…。
今日は、恥ずかしくて出来なかったことができたよ!って話です。
やっちゃった。やっちゃいました。
アレです、絵を描くときにするあのポーズ。
エンピツ持って、腕をピンと伸ばして…
片目つぶって狙い撃つ、あのポーズ。
…ーあれ、カッコよくないですか?
私には似合わん!と思って一度もやったことなかったんですよね。
なんちゃって、になるのが恥ずかしくて。
美術部でもなかったし、そもそもそういう機会がなかったのかもしれないけど…!
あの真っ直ぐ狙い撃つ、あの感じ。
もし自分があの眼差しの先にいるリンゴだったら…射抜かれてしまう。きゅんです。
それでいつの間にか憧れがこじれ「いえいえいえいえいえそんな似合うわけないですからーーーー!」って、私はあのポーズが冗談でもできなかった。
ちょうど憧れのお相撲さんに街で偶然出逢ったときに、友だちに背中押されても「写真撮ってください」と言えなかったんだけど、あれと同じ感じかな。恐れ多い。
いつも憧れの対象とは距離を置いていたい。傷つくのが怖い私。
今日、デッサン教室に行った。
数日前に滑り込みでお盆の集中講座に申し込んだ。
2日間あるうちの1日目が、今日だった。
描きたい絵タッチがあるのに、女性がただのマントヒヒになってしまう。(最後のマントヒヒ画像載せますね)
影の捉え方を知る必要がある、とデッサン教室に申し込んだ。
開始早々にあのポーズが必要になった。
正しく物体の形を描くためには、あのポーズが必要だった。
初心者コースが描くのは円錐に立方体がぶっ刺さったモチーフ。
よく見るとかわいい。顔を描きたくなる。
あーいろいろ測るものが多い。あのポーズ、せねばせねば…そことそこの比率やら…角度やら測らねば…
ど…どうしよう…。
でも、でも……えーーーい!
(( きらきらきらーん ))
(( ぷるんつるん ))
一皮剥けた。
やっちゃえば、めちゃくちゃ便利なことがわかった。
角度を測ると、私の描く円錐は私の骨盤みたいに少し開き気味だった。
あの西洋の石膏像に囲まれたお陰か、目の前のイーゼルと厚紙のお陰か、開放的な気持ちになった私は、取り憑かれたようにあのポーズを繰り返し、画用紙に線を入れていった。
描くのは思ったより、肩を使うこと。
背筋を伸ばすから、背筋が痛くなること。
あれはポーズじゃなくて描くために必要なこと。
あれをするとテンションも上がること。
そして、私は一度抵抗がなくなると、自撮りまでする安売りバカになること。
今日はそんなことを学んだ。
さて。
肝心の、影の捉え方は学べるのか…?
人物画描くやつにすればよかった…?とちょっと不安だけど、楽しかったので明日も楽しみ。楽しみ。
今夜は背中に湿布貼って寝たいと思います。
あんまり若くはないからね…。
・・・・おしまい・・・・
マントヒヒ。
影の捉え方がわかんないから、適当。
今日の成果。
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