【5分コラム】「行動」の意味を数倍にする考え方
はじめに
行動することは非常に重要であり、行動できたら、そのこと事態を評価するべきだ。しかし、結果の「できた」「できなかった」のみに着目しすぎることで、せっかくの行動が非常にもったいないものにすることがある。ここでは、結果だけでなく、行動そのものをきちんと評価することで行動の意味を数倍にもできる考え方を伝えていきたい。
正しい情報を得ることが大事
「できた」「できなかった」の結果だけに着目すると結果を得るために様々なアクションをしがちである。しかし、これは一時的な効果が得られたとしても、長期的な観点からいうと効果が薄れる。また、様々なアクションを結果に関わらずきちんと評価できれば良いのだが、アクションを多くしがちな人に限って、結果のみにこだわっていることが多い。長期的な効果に繋げるためには、行動を評価し、その行動から得られた結果をセットで習得できること。つまり、正しい情報を得ることが重要なのだ。
チラシ配布をするデリバリー専門店
あるピザのデリバリー専門店では、売上アップを目指しチラシの配布を開始した。お店のある近隣の家を対象に10,000部の配布を行った。配布を開始して1週間経ったが、売上は上がっていないよう様子。
気になった店員Aさんは、店長を喜ばせようと店長には内緒で、チラシ配布対象外のエリアに自らができる範囲でチラシ配布をすることにした。
1カ月が経過し、売上をみると月の売上が1.3倍に上がっていた。この時点で、Aさんはチラシ5,000枚を配布していたが、本人はカウントはしていない。
〈誤った情報〉
近隣配布10,000部→売上1.3倍
〈正しい情報〉
近隣配布10,000部+別エリア5,000部→売上1.3倍
店長は、近隣の家に10,000部配布した結果として捉えるだろう。しかし、実際の売上1.3倍になった真実は分からない。本当に近隣へのチラシの効果かもしれないが、Aさんが配布したエリアの効果かもしれない。この例は、シンプルな例ではあるが日常においては、もっと複数かつ複雑な形で行動がされている。よって、もはや何の効果なのか検証できないことが起こる。このケースでも例え外部環境が全く同じ状況であっても、店長が同様な施策をして、同じ結果が出ないのは当然のことである。つまり、正しい情報が得られなければ次の行動に活かすことができない。
結果だけでなく行動評価のためには?
結果だけに着目せず、行動も評価していくことは意識するだけでは難しい。
実行するために下記のことを取り入れてほしい。
①マイルストーンごとの計画を立てる
②途中経過を見直す
③決めたことに集中する
①マイルストーンごとの計画を立てる
結果を気にする余りに、様々な行動を取りたくなるのは達成意欲が高い証でもあり、決して悪いことではない。冒頭でも伝えたが、行動そのものはいいことだ。ただ、その行動を評価しないことがもったいたないこと。それを解消するには、マイルストーンごとの計画を立てると良い。こうすることで、様々な行動をマイルストーンごとに分けて取ることができる。従来のよに複数の行動をしても、きちんと行動を分けていれば、評価することができ、次の行動を考えるのにも活かしやすい。
②途中経過を見直す
評価するだけで終わる人がいる。評価したことは、より良い評価にするためにはどうするのか見直そう。中には、評価した結果、次回からは採用しない方が良い行動もあるだろう。その行動も次に活かすためには、どの状況で行うとどうだったかをセットにし、どの状況であれば効果がありそうか迄、見直しができると今後に活かせる。
③決めたことに集中する
1度決めたら最後までやり通すことが大事だ。途中で途絶えてしまうと、正しい情報としての精度が落ちる。分析をする上でデータは少ないより、多い方がより精度が高くなる。途中で途絶えないためにも計画をしっかり練ってほしい。
まとめ
結果のみではなく、きちんと行動を評価することで得られた情報は間違いなく次の行動にプラスに働く。また、結果が出なかった時でも行動をしたことが決して無駄にはならない。行動はそのものが素晴らしいと思う。その行動から得られるものは多い、行動の評価をストックすることができれば、行動は全て自分の財産となり、より良い行動に繋げることができる。
もし、結果だけにこだわっていた人は、取り入れて自分の行動をより意味のある行動にしてほしい。