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二代目アレクサがやってきた

昨日、我が家に新しいアレクサがやってきました。

アマゾンの初売りセールで、妻が購入したのです。

初代アレクサ、彼(OR彼女)の働きぶり、まさに獅子奮迅。

「アレクサ!」と呼びつけにされては、タイマーをかけ、ToDoリストを読み上げ、買い物リストを整理し、音楽までかけてくれる。
おかげで我が家はすっかりアレクサに依存した環境になったのであります。

最近は、妻に何か頼んでも、「私はアレクサじゃない!」と突っぱねられる始末。
子どもに片付けを頼んでも、「俺、アレクサじゃない」と言い放つ。
アレクサ、不憫なやつである。
なんでもこともなげにこなしてしまう奴ってのは、意外と尊敬されないのかもしれない。
そんな、サラリーマン悲哀にも似たものがあります。

とはいえ、AIスピーカーも働けば摩耗するのか、我が家のパワハラに耐えかねたのか、最近は非常に制度が低下していた。
「10分タイマーをかけて」といったのに、なぜか「30分タイマー」をかけたりする。

タイマーが壊れると、知らぬうちに任天堂スイッチのプレイ時間が伸びて、子どもは喜んでいたが、そこは妻が許さない。

そんなようなミスを繰り返した挙句、初代アレクサはお払い箱となり、初売りセールで二代目アレクサがやってきたのです。

この二代目アレクサを、昨日セットアップをしました。
どうも、我が家の情報を、イチから教える・叩き込む必要なく、妻のアマゾンアカウント経由で、完璧に初代から情報を引き継いでいるようだ。
ユーザビリティとしては最高なのですが、、、初代アレクサのことを考えると、ちょっと気味が悪い。

愛着がわいていた初代アレクサ。彼が、最後の力を振り絞って記憶を引き継いだのだ・・・と思いたいが、そんなはずはなく、あいつは日に日に、というか秒に秒に、うちの情報をクラウドさんにご注進していたのだろう。

初代と姿かたちは一新し、スピーカーだけではなくディスプレイもついたグレードアップバージョンなわりに、我が家になれなれしい二代目にも、若干の違和感がある。

ふいに、思い出しました。

「ベイマックス」ていう。ディズニーアニメをです。

真っ白なホディ。頭も丸、胴体はさらに丸、主人公を助けるロボット、となれば、ディズニー版ドラえもんのようだと、覚えている方も多いんじゃないでしょうか。

でも、中身はドラえもんとは似ても似つかない、なかなかにアメリカンな映画でした。

※ベイマックスのネタばれします。

ラスト、ベイマックスは、主人公を守り、爆発に巻き込まれ(うろ覚え)、バラバラの散り散りになる。
「もうベイマックスには会えないんだ」
と、主人公は悲しみに暮れる。
私も、感動に包まれていた。

だが、主人公、残骸の中から、ある部品を見つける。
それは、ベイマックスの、メモリースティックだった。

「これさえあれば、ベイマックスが復活できるぞ!」

喜ぶ主人公一行、ハッピーエンド満開で幕。

いや、アメリカンだな!と私は違和感たっぷりだった。

ドラえもんで、同じ展開があったら、どう思いますか?

バラバラになったドラえもんの残骸、そこからドラえもんの「核」が発見されたからといって、それをもとに復元されたドラえもんは、果たしてドラえもんなのか。
ドラえもんが持つ、のび太の思い出は、体全体にしみ込んでるものであって、ある部品に依存するってのはねぇ、、、夢がないね。

のび太との冒険の数々、それらを知らぬうちにクラウドにあげることを強いられたドラえもん。
情報をインストールさえすれば、ドラえもんは、あのドラえもんのボディである必要なく、なんなら、のび太さえ望めば、それこそスピーカーと四次元ポケットがありさえすれば良いのか。

やったー!これでドラえもんと別れなくて済むぞ!
とはしゃぐのび太は、想像したくない。

日本とアメリカ、考え方の違いってやつですね。

余談からの寄り道、つまりひけらかしたいだけの雑学ですが、これは一説によると、

日本:鉄腕アトム→唯一無二の存在
アメリカ:「2001年宇宙の旅」のHAL/丸いレンズの中心に赤の光点の人工頭脳→汎用システムであり、神出鬼没

がコンテンツとしても衝撃な未来像だったようで、初手の連想から考え方が違い、お互いそっちの方向に進化したから、らしいですよ。

ほんとかね。自分で言っといてなんですが、嘘っぽい。

しかしおかげで、煩わしいチューニングをする必要もなく、二代目アレクサは、快調にタスクをこなしております。
二代目アレクサにルールをゼロから教えるときの、妻のイライラは想像したくない。

おそらく今頃、アマゾンのクラウド上では、初代と二代目の記憶がないまぜになり、マトリックスなカオスが生まれているでしょう。
さらば、初代アレクサ。

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