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映画の尺について/「リトル・ミス・サンシャイン」


130分~138分くらいの映画、あまり好きではない
たいてい、「いやあと10~15分短くできただろ」っていうダラダラ進行が多いんですよね。

しかし、90分~99分は短い。ちょっと割り切りすぎな上映時間。
115分~128分は、妙な妥協を感じる。

マイベストは100~114分
ドラマも盛り込みつつ、タイトな構成。もっと長くても良かったのに~、とか思いながらエンドクレジットを見るのが粋。

次点は、150分。
おお結構ボリュームあるやんけ、と身構えると、意外と短い。そのままだと180分くらいあるのを、ギュッと縮めてる印象で好感度高し。
「Based on true story」的骨太ドラマでこの上映時間だと、鑑賞前のテンション爆上がりです。

180分超え。
もう好きにしろ!もう何の文句もない。最後まで付き合う覚悟はできてるから、堪能させてもらおかーという謎の目線で見ることが出来る。
この構成で個人的に一番アガるのは、公開のときは150分、その後にDVDなんかでディレクターズカット版180分みたいな二段構え攻勢。ここ編集したくなかったんだけどさせられたんだよね、これが俺が本当に作りたかったやつなんだ、とか製作者が愚痴ってるのが、ツボです。

そんな上映時間に対する偏見ありつつ、マイベスト上映時間映画を紹介。

リトル・ミス・サンシャイン(2006年、アメリカ、100分)」

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あらすじ

父・夫:「成功するためのセミナー」みたいな謎の講座で一攫千金を狙うも鳴かず飛ばず。
祖父:ドラッグ中毒。性欲が強い。
長男:中二病真っ盛りで、「パイロットになる」願掛けのため、一切口をきかない
長女:よい子。ぽっちゃり。祖父と仲が良い。
叔父:ゲイ。自殺未遂。
母・妻:上記、個性というかアクが強すぎる家族をまとめようと奮闘するが、もう疲れたぜい
という家族の面々。
長女オリーブちゃんが、繰り上げ式に「全米美少女コンテスト=リトル・ミス・サンシャイン」に当選したため、それぞれの思惑を抱えながら、おんぼろワーゲンバスでアリゾナからカリフォルニアへ向かう。

派手なことは起きないドラマですが、おじいちゃん、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、末っ子の妹、それぞれがとにかく魅力的。あらすじだけ抽出すれば、とてつもなく暗いドラマになりそうなところ、とても笑えるコメディに仕上がっています。

クライマックスでは、笑いながら泣ける展開が。
これを見て以来、いつかワーゲンバスを買うのを、密かな夢にしている。

おじいちゃんが、孫であるお兄ちゃん(童貞)に言う、人生のアドバイス
「とにかく、たくさんの女を抱け」

いつか孫ができたら、言ってみたい。


追伸

この構成で個人的に一番アガるのは、公開のときは150分、その後にDVDなんかでディレクターズカット版180分みたいな二段構え攻勢。ここ編集したくなかったんだけどさせられたんだよね、これが俺が本当に作りたかったやつなんだ、とか製作者が愚痴ってるのが、ツボです。

これってつまり、「キングダム・オブ・ヘブン」のことなのだが、いつかテーマにして書きたいと思ってます。

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