やっちゃえ/木村拓哉とトム・クルーズ
まずは、こちらをご覧ください。
私はかねがね、もし木村拓哉と親しく喋ることがあれば、
「木村くん、君は日本のトム・クルーズになるべきだよ」
とアドバイスしようと思っておりました。
長期間に渡って、(当然)浮沈がありながらも、第一線で活躍し続ける人。
それが、トムと木村くんの共通点です。
トム・クルーズの変遷は、「ミッション・インポッシブル」シリーズが一番わかりやすい。
1(1996年):
34歳。大人気。爽やかキレ者青年時代。
2(2000年):
38歳。俺ってかっこいい時代。ナルシズムが鼻につきだす
3(2006年):
44歳。人気低迷中。単独ではなく、「チーム」を全面に押し出すも、最終的には個人で解決。※ちなみに、僕は一番「3」が好き
4(2011年):
49歳。チームワークを大事にし始める。人気復調。スタントをがんばる一生懸
命おじさんとして認知され始める
5(2015年):
53歳。人気回復。チームリーダーでありながら、愚直さを周りからいじられ、ニヤつかれる、「もっと」一生懸命おじさんとなる
6(2018年):
58歳。「まだまだ」一生懸命おじさん。頑張り屋さんすぎて、走るだけで涙が出そうになる。
トム・クルーズ、1962年生まれ。木村拓哉、1972年生まれ。
ちょうど10歳違い。
木村拓哉は、近年、「キムタク」を越えて、2018年(46歳)「検察側の罪人」、2019年「マスカレード・ホテル」(47歳)で、新境地をみせている。
例えば、「マスカレード・ホテル」。
木村拓哉は、ホテルに潜入することになる刑事。生え抜きのホテルウーマンを長澤まさみが演じるのですが、トム・クルーズで言うところの、「周りからいじられている」雰囲気があり、セルフパロディ的で楽しい。
「キムタク」な着こなし(ネクタイを外し、ボタンは緩める)をしようとして、長澤まさみに咎められ、封じられるところとか、最高です。
貫き通せば、年齢が味方についてくることもある。
木村拓哉には、日本のトム・クルーズとして、「キムタク」を継続するとともに、新しい面を見せてほしいと思っておりましたが、、、
こんなかっこいいCMに出演されるとは。
言わずとも、通じてたんですね、僕の考えが。
平坦な道なんて、なかった。
何度もつまづき、転びかけた。
「キムタク」を外しても良いし、がっぷり四つ、「キムタク」をやっても無類にかっこいい。
心の「良いね」を押しました。
ただ個人的には、木村拓哉なら、「やっちゃえ」より、「やるだろ?」のほうが、似合ってると思います。
俺はやってるけど?オメーもやるだろ?なぁ、NISSAN。
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