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勝手に自作名言/それはそれ。これはこれ。

ラグビーやアメフトの体育会文化を否定する人ほど、モンゴル系力士やアフリカサッカーのハングリー精神を称賛する

上記、なんとなくiPone内のメモを漁ってると、日時不明ですが、出てきました。

たまに、「気付き」をメモするようにしていますが、このとき、私は何に気付いたんだろう。
日大アメフトやらラグビーW杯やら、そういう流れで思ったんだろうか。
なんか、「世の中の仕組みに気付いちゃったぜ」と悦に浸った気分だったことは、間違いない。

でも、なんか上手いこと言ってますね、日時不明の私。

引用すると、かっこいい節ナンバーワンのこれ。

怪物と闘う者は,闘いながら自分が怪物になってしまわないようにするがよい。長いあいだ深淵を覗きこんでいると,深淵もまた君を覗きこむのだ。
(フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』中山元訳,断章146)

小説や映画の冒頭で引用されると、受け手が勝手に深読みしてくれるフレーズ でもナンバーワン。

こちら、要約すると、「ミイラ取りがミイラ」。

かつ、
が勝手に口語訳&解釈すると、
「深淵のことは気にすんな。深淵は深淵。お前はお前。」
という、「それはそれ。これはこれ。」精神のすゝめだと思っている。

私のメモも、ニーチェの一節も、言いたいことはほぼ同様。

そう。
誰も聞いてないですが、私のモットーは、「融通」と「それはそれ。これはこれ。」であります。

この1週間は特に在宅勤務が増えています。

自宅・自室以外に見える風景といったら、窓から眺める正面の通りと建物くらい。

しかし、定点観測にも有用性というものはあるものです。

私が3Fの自室から窓から通りを眺めていると、向かいのマンションの住人だろう、わざわざ外に出て、煙草を吸っているのが見える。

推理するに、ベランダで吸えないということは、そのおじさん、自宅での地位が低い可能性が高い。
かわいそうな奴である。
加えて、喫煙の依存度、相当なものである。
この寒波の中、防寒もそこそこに、何度もライターを点けようとするが点かない、というさまを、何度も見てきた。

いつ外を眺めても、おじさんは煙草を吸っている。
「いつも」は言いすぎだが、朝から晩、5回外を見れば、そのうち3回は、おなじおじさんがいる。

そして、「あいつ、全然仕事してねーな」と、私は勝手に見下すのでした。

でも、よーく、この「深淵」のことを考えれば。

なぜ私がそのおじさんのことを窓越しに見ているのかというと、私がポエマーで緊急事態宣言中の街並みに思いをはせているから、、、ではなく、それは私が喫煙しているからに違いない。
ということは、おじさんのほうから見れば、私はどう映っているだろうか。

3Fの窓を開け、煙を自室に入れないように、口をとがらせて息を吐いている、私。
右手にタバコ、左手には薄汚れた携帯灰皿。

「あいつ、家での地位が低いだろうな」
「タバコ吸うときくらい、外に出れば良いのに」
「あいつ、全然仕事してねーな」

とか考えてんじゃねーだろーな、あのじじい。

そんなギスギスした雰囲気が、通りを挟みながら漂っている、最近の我が家周辺です。

怖いですね、コロナ禍。

でも、
それはそれ。これはこれ。よそはよそ。うちはうち。

ダブスタ、大いに結構。
無責任コメンテータくらいのずぶとさで、今日も乗り切っていきたいと思ってます。

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