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スギおばちゃんのおはぎ

フォトグラファーのYaSuSHiです。

お彼岸の事を最近はシルバーウィークなんて名称でカッコつけて言うたりしてますよね。

今回はちょっと趣向を変えて、
秋分の日に毎年思い出す昔話を書いてみようと思う。

皆さんの最後の晩餐はなんでしょうか?
ボクは決まってこう答えます。

『おじいちゃんが淹れたお茶とスギおばちゃんのおはぎが食べたい』
お彼岸の日におはぎをお供えしてからお下がりを頂くもんですが、ボクの家はいつもスギおばちゃんがおはぎをこさえて持ってきてくれたん。

祖父は和裁、御着物を仕立てる先生をしており、おじいちゃん子だったボクはよく作業部屋で遊んでたんよね。そしてその祖父のお弟子さんである杉山さん(スギおばちゃん)に可愛がってもらってた。

お彼岸(春分秋分)近くになると御重にパンパンに詰め、持ってきてくれるスギおばちゃん特製のおはぎが大好きだった。仏壇にお供えしてからお下がりを頂くもんやけど、ボクは待ちきれず供えてる仏壇の前で食べてたりもしてた。それと共に、おじいちゃんの淹れるお茶が大好きで、今でもおじいちゃんより美味しいお茶を淹れる人に出会ったことはない。

祖父も二十年ほど前に他界、スギおばちゃんもその時すでにご高齢でしたし現在他界されてます。

ボクの大切な思い出の中にある、恐らく二度と味わうことの出来ない味だけに最後の晩餐にはこれが食べたい。

『おじいちゃんが淹れたお茶とスギおばちゃんのおはぎ』


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家の庭にスーパー(泣)のおはぎ並べてみました。
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力餅食堂のおはぎ

唯一めちゃくちゃ味が似てるのは、
関西のうどん屋のチェーン店のパイオニア
『力餅食堂』名物おはぎです。見つけたら即買いです。
騙されたと思って食べてみてください。抜群に美味いですから。

お彼岸にはなぜおはぎをお供えするのか?

諸説あるみたいですが、小豆の色である赤色は魔除の効果があるとして、先祖の霊を慰めるために、古くから邪気を払う食べ物としてお供えされているんですね。
厄除け善哉なども同じような意味なんですよね。

牡丹餅(ぼたもち)、御萩(おはぎ)、季節のお花の名前から名付けられたなんて風流ですよね。

シルバーウィークなんて言わずにお彼岸ウィークに命名すればよかったのにと思ったYaSuSHiでした。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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