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冒険は勇者の特権か?

この題は反語だ。先に続くのは「いや違う」。私は私なりに日々冒険しているつもりだ。でも、このセッションは違った。人生の大喜利だった。登壇者は会社員でライターの岡田悠さんと、限界労働OLの砂漠さん
まず、セッションのあり方が大喜利を想定していた。『日常を冒険に変える7つの方法』という、いかにもビジネス書なタイトルを付けているから、カッチリしているように思えた。違った。「これから決めます」。重要な事なので再度述べよう。これは大喜利だ。


砂漠さんは限界労働OLという事で、いったん労働の方は限界である。ただし私生活の方はというと、(私たちの)限界を超えていた。まずは登場から振り返ろう。

イエメン旅行で身を隠すためのお姿だそう。(東京では寧ろ写真撮られそうだけど。)有給休暇の使い方に会社から苦情があっては困ると、顔を隠したかったんだとか。既に「日常」の定義が怪しくなってきた。
他方で岡田さんは、新婚旅行でペンギン臭い南極大陸に足を運び、それ以降は家で静かに破天荒だ。お子さんが産まれて、これまでのように海外には行けない。だから、好きなお風呂を満喫するため、バスボムを30種比較した。…だからって…。とか言いつつ気に入ったので、つぶやきました。


日常を冒険に変える7つの方法

お二方のお話は、笑ったりツッコんだりしながらも、もちろん為になった。画像は会場版の7つの方法。欲が出て、私なりに彼らの発言をすくい取り、7つの方法にまとめてみた。

日常を変える7つの方法

⑴ 構成員を変えてみる。
⑵ 誘いを断らない。
⑶ 流れでハシゴする。
⑷ 変数を変えてみる。
⑸ 衝動に身を任せる。
⑹ 相談事を大勢に投げてみる。
⑺ わざわざ自分(達)でやってみる。

⑴ 構成員を変えてみる。
登壇者のお二方は最近、家族構成が変わったという。岡田さんにはお子さんが産まれ、砂漠さんにはエミューが産まれた。その結果、「目の高さ、歩くスピードが変わって見え方が変わった」と口を揃えて言う。自分では素通りしてしまう風景でも、気遣う相手が現れることで、その人?の視点から見るようになる。日常を非日常にする方法の1つだ。

⑵ 誘いを断らない。
砂漠さんは断らない。まず、否定をしない。だからウイグルまで行くし、野宿までする。話ぶりを見ていて、人が思う「失敗」「しくじり」をそのまま受け入れるのも大事だと気付かされた。

⑶ 流れでハシゴする。
砂漠さんは流れでハシゴする。仕事終わりの釣り野宿、仕事終わりのウイグル。流れに身を任せる姿勢が、非日常へのハードルを下げているように感じた。

⑷ 変数を変えてみる。
岡田さんがポロッとこぼした。変数を変えてみるってのはいいですよね。30種もバスボムを用意して、丁寧に分析して、バブのシュワシュワのダイナミクスに感動する。寿司屋のクーポンを3年も記録し続けちゃう。1番難しいが、1番効果的な項目だ。

⑸ 衝動に身を任せる。
欲しいものは数を気にしない。買う。それがたとえ果てしない量のカカオ豆であっても。砂漠さんの例が飛び過ぎでピンと来ないが、「できない理由を探さない」ということだと思った。買えばいいじゃん、という話。

⑹ 相談事を大勢に投げてみる。
これをやるから砂漠さんは強い。その相談が大喜利だから、面白い人が集まる。だって、お風呂場に他人が鍋にしたいスッポンを飼っててくれる人なんて、集まらないよ。ボーッとしてるだけじゃ。ここはだいぶ心に染みた。

⑺ わざわざ自分(達)でやってみる。
1番分かりやすい部分だと思う。検索すればいいことをわざわざ調べる岡田さん。スーパーで買えばいいものをわざわざ作る砂漠さん。明日にでも出来そうだ。まずは今考えずに買っている既製品を、いかにコスパ良く生産できるか実験してみよう。そう思えた。



冒険は勇者の特権か?
その答えを「いいえ」と言った。


でも、何かを変える勇気を持つ者は、勇者だろう。だとしたら、冒険は勇者の特権であって、私たちは勇者になる必要があるんだ。人の誘いにヒョイヒョイ乗っていける、身軽な勇者になりたいなぁ。




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