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アベンジャーズな中華系フリーメイソン

中華系フリーメイソン「うどん部」。それは、尊師・レーニン・訪朝団同志などが集う、「不穏なバイブス」に満ちたアベンジャーズ。なんかとっても楽しそう。

今回は、そんな「うどん部」に突然誘われた 砂漠さんの旅の話から。『徹夜明けに、知らない人とウイグルを旅した日々のこと』(1)、『ウイグル自治区で公安警察から「重点旅客」に認定され熱烈歓迎をうけてしまった話』(2)。

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著者の日常は、激務と徹夜が常態化した善良な職場。彼女は、徹夜の最中に受けた1通のTwitterメッセージから反射的に参加を決める。


「知らない人に誘われて、知らない人たち5人と、知らない国の知らない場所を旅する」10日間は、彼女の日常に花を添えた。……とかではない。多分添えたのは、良い意味で七味だろう。詳しいことは(1)で。


著者は出発直前の同僚の反応を思い出す。

彼らの疑問は、要するに『その夏休みの使い方に、確かな価値はあるのか』という点に集約できる。

彼女は激務の職場の善意でようやく休暇を取った。同僚たちにとっては、せっかくの休暇は生産的であるべきなのだ。場所は確実に楽しいハワイやセブ島であるべきで、同行者は友人や家族であるべきなのだ。


良識的で非常識な旅は、日本で育った日本人からすれば、もちろんハプニングの連続だ。そしてもちろん、著者はそれを完全に はしゃぎ楽しんだとは言えない。


彼女はまた、自身の労働について考える。

生産性が自分の人生を覆い尽くし、人間性がわかりやすい価値で塗りつぶされていくのを受け入れること。『使える』人とだけつるみ、評価されること。夏休みはハワイに行くこと。(略) 重要なのは、『役割』を果たすことであり、社会の共通言語で話すことだと考えた。

「生き延びるとは、きっとそういうことだった。」

夜行列車に乗る。
見たこともない満天の星空に全神経をスパークさせ、「冷凍されていた自分の人生が、急激に自分の身体に戻ってくるのを感じた」という。

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私は今まで、旅を楽しむ人が分からなかった。崖を登るのも、死ぬほど寒い所に行くのも、はたまたハワイやセブ島で肌を焼くのも。だから、著者の旅行記も最初はそんな調子で開いた。


でも、本記事の冒頭。

中華系フリーメイソン『うどん部』。それは、尊師・レーニン・訪朝団同志などが集う、『不穏なバイブス』に満ちたアベンジャーズ。

そう。メンバーが良い。

私は純粋に「うどん部」に入りたいと思った。昔からそういうのが好きだった。

小学校では探偵や宇宙飛行士になると言い、中学校ではハッカーや科捜研捜査官になると言う。高校ではレーニンになろうとしたし、今も別のものになろうとしてる(ここでは言わないけど)。ドラマや映画を観たわけではない。
ただ、一般人には理解されない特殊技能が欲しかった。



「ふつう」に対する反抗心からだろう。

政経の教科書で見た「大衆」の絵が脳裏に焼き付いている。著者が述べていたような「人間性の喪失」に対する恐怖心も感じる。


少しくらいドロップアウトしてる人の方が、居心地良い。常識や普通を求めてこないから。

最近は比較的自由になってるみたい。


峰不二子みたいに強くなって、日本系フリーメイソン組みたい。


☺︎ 本記事のインスピレーション

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