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「デザインしない」というデザインかも

noteフェス1日目は、『暮らしをデザインする』という題で始まった。登壇者は、自分で仕事を生み出して掘り進め、時にのんびりしながらズンズン前進するお二方。株式会社グランドレベル代表取締役の田中元子さんと、法人化が趣味の起業家谷尻誠さん


「混ぜるな危険」を混ぜる

公の付くものを自分で作りたいんですよ!

ベンチの設置について話が進んだ場面で、田中さんが言った。喫茶ランドリーにフリーコーヒーの屋台。「公」に向かって自らのアイディアを投げ込み、他人の感性達が溶け合うマーブルに楽しそうに参加する、そんな田中さんの姿が浮かんだ。「他人は全部自分越え」、このキーフレーズもしっかり語られていた。
他方で、「社員の体の細胞がコンビニ弁当でできてるヤバさ」から「人の細胞を作り替える」がコンセプトの食堂を作りました、という谷尻さん。自宅や別荘や検索サービス、自らの生活からポンポン作り出している。「私」を皆んなで創り出し、創ったものを皆んなに配る、こういう循環に谷尻さんがいるように見えた。

人とアイディアの「混ぜるな危険」を混ぜて爆発させる。2人の共通項だ。


暮らしをデザインする

この2人が語った「暮らし」は、ほとんど「生き方」だった。デザインするという発想もなかった。登壇者の田中さんが「デザインできると思うなんておこがましいと思うんですよ」って言われてて笑っちゃった。

じゃあこの章の結論は?といえば、
「やれば良いじゃん」に尽きる。

ある質問で、お二方の反応がちょっと違った。

理想を見つけるためにどうしたらいいか

この質問者の「理想」は大きそうだ。田中さんは語気を強めて言う。

夢とか希望とかを掲げる方が歓迎される世の中、私嫌いなんですよ!

そして、「私も無いよ」と。そんなものは要らない。お二方は恐らく、少しだけやりたくなったら、もう既に動き出しているんだろう。谷尻さんも、頷くように「やれば問題が浮かんできてくれる」と付け加えた。問題をラッキーと捉える。

みんなはバツイチって言うけど、僕皆んなより経験あるからホシイチって言ってます

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手を動かしながら生きてきたお二方は、暮らしを心地よくデザインしていたのではなかった。寧ろ「デザインできない」という未知性や不確実性を、愛して止まないのだと思う。



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