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幸福を得るには?「幸せになる勇気/岸見一郎」

こんにちは!
今日は読書録です。
アドラー心理学をわかりやすくまとめた名著「嫌われる勇気」の続編「幸せになる勇気」を紹介します!!

嫌われる勇気を読んだ際の記事も以前書いてますのでそちらもぜひ。もちろん書籍もおすすめです。

幸せになる勇気とはなにか

自己中心的な性格(精神)から自立した性格(精神)に変わるための勇気、だと思います。

嫌われる勇気では人間の悩みはすべて対人関係を根源とする、とズバッと言い切っています。私の解釈では自己中心的な考えの押しつけによって、他者を「自己のために」コントロールしようとすることが悩みを生み出すのではないかと思います。
自立というのは、自己の押しつけをやめて「他者を受け入れる考え」を持ち、自らも受け入れられる自分であろうとすることです。互いがこのように自立をすれば衝突は起きないんじゃないのかな、と思うのです。


アドラー心理学では人がこなすべき「仕事・交友・愛」の「人生のタスク」という考えがあります。
仕事は、人が自己の生存のために必要なことであり、「私のための行動」であり信用のタスクとされます。集団における機能的な役割を果たすことで、報酬がもらえるだけでなく、役割を果たすことを通じて他者の役にも立つものです。

交友は、上下のない横の関係であり、ある種のリスペクトのある間柄で、「信頼のタスク」とされます。「あなたのための行動」を取る利他のタスク。

愛は、「私たちのための幸せ」を目指すものです。私やあなた、といった枠組みよりさきに「私たち」が存在し、利己や利他の概念を超えたものであるといいます。

自立というのは他者を愛することだと、幸せになる勇気では書かれています。たとえば、自分が愛されるように高圧的に振る舞うことも、下手に出ることも自己中心性から出た他者を支配する考えであり、自立ではない、と。
そういった自己中心性を脱却して、他者に依らず自分の考えを軸に据える必要がある、ということですね。

アドラー心理学では悩みと同じように幸福も対人関係から生まれるとされています。愛のタスクが満たせるように、他者に依らない自分を得ることが自立だと思いました。

意外なところ、市場の例外

嫌われる勇気、幸せになる勇気のどちらも市場原理が働く場所は例外のように据えています。

承認欲求そして上下の関係を否定しているのは間違いありません。
ただ、仕事のタスクにおいては集団における機能がより優れた人に取って代わられる可能性を示唆した上で「誠実に取り組むこと」を勧めています。なので市場原理が働く中では優勝劣敗のような上下の考えは許容されてる?みたいです。

読むならぜひ2冊セットで

ワタシ的な幸せになる勇気とは、を書きましたがだいぶ端折りました!気になったらぜひ書籍を御覧ください。

嫌われる勇気は「課題の分離」で他者の考えを自分はコントロールできないこと、他者と自分との境界を明確にするところに話のメインテーマがあった気がします。幸せになる勇気はそこからさらに深化して、自他の境界がある上でどうしたらよいかを提示した一冊となっています。


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