チップってどうすればいいの！？
チップをどういう相手に、どのくらい払えばいいのか知っていますか？
私は知りませんでした。
バンクーバーに来てしばらくの間はかなり困惑していたのを覚えています。チップをどうやって、いくら払っていいのかわからないから外食をするのを避けていたくらいです（笑）
チップとはなにか？
そもそも、チップとは何か。英語で書くと"Tip"で起源は17世紀のイギリスで“To Insure Promptitude”（直訳で迅速性を保証する）の略から来ています。他にも"gratuity"という風に表現されたりもしますが、特に違いはありません。
例えば、ホテルのスタッフに何かを頼んだ際に迅速に対応してくれた…というようなプラスアルファに対し、感謝の気持ちをお金でもって表す際に払われるのがチップです。
チップは誰に対して払うのか？
参考までに、バンクーバーの常識ではこういう相手にこのくらい払うよ～というのを載せておきます。
レストランやカフェのスタッフ 15~20%
食事・食料品の配達員（UberEatsなど） 10%
コート預かり係 1~2ドル
バーテンダー 15~20%
ホテルスタッフ 1~20ドル（ルームサービスは注文の15%）
ヘアスタイリスト・ネイルアーティスト 15~20%
タクシーやUbernなどのドライバー 10~20%
カナダでは、上記のようなサービス業に従事している人たちは最低賃金で働いていることが多く、収入の一部をチップに頼っているケースが多いです。（チップの収入には税金がかかりません）
例えばデリバリーでもアマゾンの配達員にはチップは払いませんし、レストランやカフェ、フードトラックなどのカウンター越しで注文するような場所の場合はチップは払わなくてもOKです。テイクアウトの場合も同様です。
チップを払いたくないから、絶対にいつもテイクアウトという知り合いがいたのを思い出しました。
歯医者などの医療関係ではチップを払うことはないですが（もちろん払いたければ払ってもいいけれど…）マッサージに関してはＲＭＴ(Registered Massage Therapist)ではないNone RMTマッサージ師に対してはチップを払います。
払い方
現金で払う場合、細かすぎる小銭で払うと逆に失礼になるケースもあるので注意してください。
レストランでは、支払いの際に一度チップ無しの金額を支払い、お釣りをもらったのちに、改めてチップ分の現金を渡すという形式を取る人が多いです。中にはチップ含めた現金を用意して、お釣りはいらないよ～と一気に渡す人もいます。
現金での支払いの場合は適当なところで四捨五入して、みんなやや少なめに払っている印象です。
例：10ドルのサービスに対して1.5ドルではなく1ドルのみのチップなど
テイクアウトやフードトラッくなどで、すごく質のいいサービスを受けてどうしても払いたい！という場合はたいていはカウンターにチップを入れるための瓶などが置いてあるので、そこの現金を入れてください。
クレジットカードで支払う場合、液晶画面に合計料金が表示されたのちにチップを金額かパーセンテージで入れるかの二択が出てきて選べるようになっています。
私はいつもパーセンテージで入れていますが、中には四捨五入して区切りのいい値段にするために金額を直接入力する人もいるようです。
パーセンテージを選んだ場合、店によってあらかじめ設定されている選択肢が出てきます。この際にいきなり20%や18%が最低値として出てきて、あれ？これが常識なの？？？と戸惑ってそのまま払ってしまう人もいますが（罠です！）かならず”Other”の選択肢があり、自分で好きなパーセンテージを入力できるので安心してください。
外食の際、私は基本的に問題がなければ15%、高めのFine DiningやAfternoon teaには18％。必要以上に待たされたり、あまり水を持ってきてくれなかったり、ご飯がいまいちだったりした場合は10～12％チップしています。
余談ですが、カナダに来てから三度だけ、あまりにサービスが酷すぎてチップを全く払わなかったことがあります。
6人以上のグループでの来店
ほとんどのレストランでは6人を超えるグループの場合は自動的に18％のチップが請求される仕組みになっているので注意してください
もちろん、サービスに問題があれば意義を申し立てることも可能です。
実際に私は大きなグループでの来店にもかかわらず、問題が起きてチップを18%より少なく払ったことが何度かあります。2回間違えた品が出て来たとか、友人のコートにウェイターが飲み物をこぼしてしまったとか…
レストランでのチップの分配は？
日本からワーキングホリデーで来る場合、高確率で飲食店で働くことになると思うのですが、その際に気になるのがチップの分配。
答えはその店による、です。
中には一度すべてのチップを回収して、裏方含めたスタッフ全員で分配するお店もあれば、担当したテーブルからのチップはすべて担当者がもらえるというお店もあります。後者の場合、アルコールの出せる店ではチップが高額になり、かなり稼げたりします。（チップには税金がかからない）しかし、勤め始めてすぐは大人数のテーブルをなかなか担当させてもらえません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？