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カナダワーホリ出稼ぎ記事検証④医療費が高いんでしょう?

引き続きカナダワーホリでの出稼ぎニュースについて検証していこうと思います。

  1. 週40時間 飲食店勤務で43万円

  2. アメリカへ毎月旅行する勢い

  3. それでも半年で貯金が50万も出来た

  4. ネットの声「医療費が高いんでしょう?」

  5. ネットの声「物価も高いんでしょう?」

結論から言うと、そこまで高くはないのですが、安い故の問題もあります。

カナダの医療費

MSP加入者は無料

アメリカと地続きなのでアメリカ並みにぶっ飛んだ値段だと思われがちなカナダの医療費ですが、実はなんと基本的には無料です。

バンクーバーのあるBC州にはMSP(Medical Services Plan)という公的な保険が存在しています。短期ビザの場合の加入は任意です。

加入条件としては6か月以上の残り期間があるビザを保持していることで、カナダに入国してから三か月後に加入することが出来ます。

歯科医は保険適用外

これにより、ほとんどの治療費が全額カバーされるのですが(私が癌を治療した際にも薬代を除くすべてがカバーされました)薬代と、歯科治療はカバーされていません。

歯科医は高額ですが、アメリカほどではありません。

救急車は有料

救急車を呼ぶと、後ほどお金を請求されます。

…とはいえ、アメリカと比べたら安いものです。呼んだ本人のステータス(MSP加入者かどうかなど)と救急車の走行距離によりますが、80ドル~かかるそうです。

Referral無しだと有料

通常はファミリードクターなどに一度診てもらい、さらに詳しい検査が必要だと判断されると専門医への紹介状=Referralを出してもらえるのですが、よほどの緊急ではない限り、診てもらえるまでに相当な時間がかかります。

Referral無しで専門医へ行くことも可能なのですが、その場合はMSPのカバーが効かずに自腹になりお金がかかります。

私は皮膚の専門医に診察してもらったことがあるのですが、一度会うだけで240ドルでした。しかも私の症状が何だか終始わからないというだけで、無駄足でした…金額が高いから優秀というわけではないです…

ちなみにReferralされた別の医者は無料な上に腕が良かったです。
Referralは医者をこちらで選ぶことはできず、向こうが選んできます。

無料ゆえの問題

カナダの医療費は基本的に市民の血税から出ているので、治療が不要・無駄だと判断された場合は何もしてもらえない可能性があります。

例えば、最近ニュースになっていたのですが、カナダではある程度進行した盲腸癌に対しては治療しても無駄という判断が下され、処置してもらえないそうです。
それ故にアメリカへ治療へやってくるカナダ人患者が非常に多いそうなのですが、アメリカでの治療は高額なので患者はみんな資金繰りに苦労しているとのことです。

https://www.cbc.ca/news/canada/windsor/windsor-essex-cancer-surgery-pay-out-of-pocket-1.6604129


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