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TOEIC300 445 550 640 800 990点はそれぞれ体感でこんな感じ!

この記事にてTOEICの点数と英語力について解説していますが、もう少し具体的な例が欲しいと言われたので、私の知っている範囲で例を挙げておきます。

なお、TOEICの点数とリスニングとリーディングを一緒くたにして話していますが、同じ合計点でもどのような点数の偏りがあるのかで多少状況が違ってきたりします。

リーディングの方が偏って高い場合は逆のケースに比べ、基礎がしっかりしている&単にリスニングに慣れていないだけで、慣れさえすれば一気に伸びるといわれています。

300点台だとこんな感じ

これはいわゆる「英語力0」「英語が全く話せない」状態で海外へ!という人たちです。

中学レベルの基礎が出来ていないので、単純な文章すら間違えたりします。

一度、そのレベルの知人とカフェへ入ったことがあるのですが、身振り手振りを交え、知っている単語(※文章ではない)を駆使してコーヒーを注文することはできていました。

相手の話している内容が単文ならまだしも、複文になるとほぼ理解できない、という感じです。

参考例:ルームメイトとの会話

彼女が彼女のルームメイトと会話するのを聞いたこともあるのですが…

ルームメイト "How was your day?"
300点台の知り合い "Good"
ルームメイト "What did you do today, anything fun?"
300点台の知り合い "Fun… yes, very very fun"
ルームメイト "That's good! What fun stuff did you do?"
300点台の知り合い "Yes, good! Very fun!"
ルームメイト ”Ah ok, I'm glad to hear that you had a fun day"

…このような内容でした。最後の方はルームメイトは、もういいや~って感じで諦めてましたね。彼女たちの他のやり取りも聞いたことがありますが、おおむねこのような感じです。

445点だとこんな感じ!

渡航前に受けた試験で445点という知り合いがいます。

450点前後は現役高校生レベルと言われています。ただ、彼は点数がかなりリーディングに偏っており、他の445点前後の人たちよりも基礎はできていたので、カナダ滞在中にかなり話せるようになったと言っていましたので、私が会った時点では450より高い実力だったと思います。

参考例:ショッピングモールでの会話

彼とはショッピングモールを一緒に回ったりしたのですが、英語での日常会話ならば突然に話しかけられても普通にこなせるという感じでした。

例えば店内でスタッフに突然話しかけられても

"How can I help you?"
(何かお探しですか?)
"Just looking, thanks"
(見てるだけです、お気になさらず)

また、持ち物を通りすがりの人に褒められても

"I love your hat, where did you buy it?"
(その帽子、超イケてるね!どこで買ったの?)
"Thanks, I brought it from Japan"
(ありがとう、日本で手に入れたんだ)

ただ、本人はこういった当たり障りのない会話ならできるけれど、自分の意見を聞かれたりした際にちゃんと話したりするのは難しいと言っていました。また、長い文章を早く話されるとわからないそうです。

他には、彼は英語版Harry Potterを読破しようと頑張っていて、結構知らない単語が出てくるとも言っていました。

550点だとこんな感じ!

TOEICには公開試験とIPテストという二種類の方法で実施されており、平均点に差があるのですが、実際に出される問題は同じです。両者の平均点は530ほどなので550点というのはTOEICの平均点より少し上、という位置づけです。

印象としては、自分のことについて簡単な文章でのやり取りはできますし、相手への質問もできますが、帰ってきた会頭に対して話を膨らませるのに苦労する…というようなレベルです。

参考例:ハイキング中の会話

彼女とは私の友人(ノン・ネイティブ)数名と一緒にハイキングに行きました。かなり社交的な子なので、物おじせず自ら質問もしていました。

"Do you hike a lot?"
(ハイキングによく来るの?)
"Yeah if you are in Vancouver you gotta do it!"
(うん、バンクーバーにいるならハイキングしないと!)
"Oh I see. I haven't done much hiking in Japan"
(そうなんだ。私は日本ではあまりハイキングしたことないんだ)
"It's not a popular activity in Japan?"
(日本ではハイキングは人気がないの?)
"Not popular"
(人気ないよ)
"Why?"
(なんで?)
"Hmm… not sure"
(う~ん…わからない)

これは後で本人に聞いたところ、別に日本国内でハイキングが不人気だと言いたかったわけではなく、自分の周りでやっている人たちがあまりいなかったというようなことを言いたかったけれど、うまく伝えられずに会話が死んでしまったそうです。

何も言えずに沈黙して気まずくなるということはないものの、本当に言いたいことがうまく説明できないジレンマがあるとのことです。

彼女もやっぱりHarry Potterを英語で読んでいて、日本語版を読破していることもあり、なんとなくは読めるけれど知らない単語や言い回しがちょこちょこ出てくると言っていました。

彼女は他にもFriendsのドラマを観ていましたが、字幕がないとよくわからないとのことです。

640点だとこんな感じ!

これは私自身の経験です。カナダ行きの半年ほど前に「英語を勉強しておくべきか?」と思い立ち、人生初のTOEICを対策なしで受けた結果です。

私は中高で習うレベルの英語なら問題なく解けていましたが、文法が苦手で避けていたので、書くのは絶望的でした。それでも、大学受験時のセンター試験では192点でした。まぁ、ライティングないからね…

参考例:大学の授業

大学の授業で英語しか話せない相手が招かれ、彼に対して英語でプレゼンテーションをしないといけないという授業がありました。

チームを組んでアイディアを出し、まとめたものを発表するのですが、私がプレゼン内容を英訳して話す係になり、英語で文章を書くのってクッソ難しいな!!!!って頭を抱えたのを覚えています。ユニバーサルデザインだかなんかふわっとした内容の話だったのでニュアンスが…

それなりにまとめて発表自体は問題なくできたのですが、質問タイムで予想外のことを聞かれて死にました。まぁ、私の通っていたのは美大で、他のみんなはもっとぐだぐだだったので比べたらかなりマシ、みたいな扱いで評価はもらえましたけど…しかし、今考えるとあの授業は一体なんだったんだろう…

英会話を習いに行ったら話せなくてショック

マンツーマンの英会話を習いに行ったことがあるのですが、雑談は難なくスムーズにできるものの、突っ込んだ話をする段階になると詰まってしまうような状態でした。相手の言っていることはわかるし、言いたい意見もあるんだけど、どう文章にしていいのかわからない…かなりストレスでした。

800点だとこんな感じ!

私は数か月のあいだ日米会話学院に通ってみっちり英語を勉強しました。
この学院はお勧めです。教師は全員英語でしか会話しませんし、宿題がめちゃくちゃ出ます。

コース終了後の試験では800点をとり、その状態でバンクーバーへ。
学院ではスピーキングの訓練はそこまでしていなかったので、640点の時と比べるとリーディングがかなり伸びていました。

カフェで注文をしたり、人に道を聞いたりと日常会話は問題なくこなすことが出来ました。

あとは電話がかかってくるのが怖かったです。こっちからなら心の準備が出来ているので、まだいいのですが不意打ちでかかってくる度に恐れおののいてました。

ランチタイムの雑談がつらい!

しかし、私がバンクーバーで入学した専門学校でのクラスメイトは半分がカナディアン、残りもみんなネイティブレベルの英語を話すようなメンバーだったので、怖気づいて初めのころはほとんど話せず、人付き合いもあまり出来ないで落ち込んでいました。

学校の授業にはついていけていましたし、クラスメイトと授業内容に関して話すことはできるんです。

やばいのがランチタイムなどの際の雑談です。
彼らの言っていることは理解できるのですが、しゃべるために自分の意見を素早くまとめることができず、タイミングを逃して発言できない…この繰り返しでした。

隣の席はカナディアンの子で、マンツーマンだとゆっくり話してくれるのですが、他のカナディアンが話に入ってくるともうついていけない…お手上げ状態でした…(その子に気のあるカナディアン男子がいつも話に割り込んできて、何故か政治とかの話を始めるんですよ…ただでさえ、カナダの政治がどうなっているのかこっちは知らないのに 笑)

でも、基礎がそれなりに出来ていたおかげで、8か月後の卒業時にはかなり話せるようになりました。

そのころ受けたWeblioの語彙力測定では、いつも6000~7000語レベルの結果が出ていました。


永住権のために勉強!CELPIP受験

2年目には永住権申請のために独学ですが、数か月間集中して英語を勉強しまして、お陰でかなり力が付きました。今では問題なく話せるどころか、初対面の人にはカナダ人だと思われるくらいまでになりました。電話も余裕だし、お店にクレームも入れに行けるし、ランダムな雑談も大好物です。クラスメイト達には「めっちゃしゃべるようになったね」と言われています。

私は永住権にはCELPIPを使いました。もともとはIELTS用に勉強していたところ、急にプランを変えたので対策はしていませんでしたが、満点が各12点のうち、リスニング12 リーディング11 ライティング9 スピーキング10で普通に必要な点数を出せました。

今はどうなってるかな~と久しぶりにWeblioの語彙力測定テストを久しぶりに受けてみたら、こちらもかなりレベルアップ。

今後の自分の課題は、単語力を伸ばすことと、ライティングをもう少し訓練することでしょうか。英語での文章を書く度に、自分には文章のパターンが少ないな…といつも痛感していますし、SNS等に投稿する長文は友人に添削してもらうのですが、いつも必ずどこか修正されて返ってきます(苦笑)

オマケ:990点だとこんな感じ!

過去に一度、満点保持者と対面する機会がありました。聞き取りは問題ないようでしたし、なんというか、英語に対してかなりゆったり構えている印象でした。慌てて話そうとしないというか。

ただ、ここまでくると英語は単なるツールでしかなくて、その人が伝えたいことがないとあまり意味がないのかなとも思いました。…こういうと失礼ですが、話しててめっちゃつまらない相手だったので(爆笑)

日本ではみんな日本語を話しているけど、話が面白い人とつまらない人がいるじゃないですか。そういうことです。


ある程度できるようになったら、英語力に固執しすぎずに、他のことをいろいろ経験することで「面白い人」になるのを目指した方がいいかもしれません。



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