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着ることがなかったユニフォーム

子どもが病気で学校に行けなくなった時。

ふいに見てしまうと、フリーズしてしまうものがあった。

注文したのに、一度も着られなかった部活のユニフォーム。
中学校生活の目標が書いてある学校便り。
きれいなままの制服やカバン。

元気になってくれた今となっては、想い出話ではあるけれど。
当時の辛い気持ちは言葉では言い表せない。

時々、目にする文章で、昔の私と同じように苦しむ人がいる。

私が書くことで成し遂げたい1つは、きっとそういう人たちの心を少しでも軽くすること。

きっと大丈夫!

そう言ってあげたい。

でも学校に行けないパターンは人それぞれで、大丈夫かはわからない。

ただ、振り返って、思うことがある。

わからない未来をそんなに悲観することもなかったかな、と。

親として子どもの未来が描けないのは、とても不安だった。
もっと早くに本当の病気にたどり着けていたら、と後悔する日々。

子ども自身も病気で学校に行けなくなったことで、本来は経験すべき大切な時間をたくさん失った。

子どもと大人とでは、同じ時間でも失うものが違う。

子どもが元気になった今、もう忘れてもいい記憶ではあるけれど・・・・・・。

書く人として、同じように悩む誰かの心を軽くできたらと思ってしまうから。

どうやったら、情報が必要な人に届けられる?

数年前から同じ問いを、今も考え続けている。

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