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インタビュー原稿は無限の可能性を秘めている

(こちらの投稿は第10期京都ライター塾のレポートとなります)

第2回 インタビュー原稿の書き方

人に聞いた話を書く、インタビュー原稿。
「インタビュー原稿を書けるようになると、あらゆる記事が書けるようになる」と、江角さんは話す。

実は、私自身も以前から興味があったのがインタビューをすること。
今回の講義も興味深かった。


インタビュー原稿の極意とは?

インタビュー原稿を完成する流れは以下となる。

①インタビューする
②原稿を書くための準備をする
③書く
④推敲

インタビュー原稿では素材が命。
いい素材を手に入れることが、いい原稿を書く近道となる。

インタビューでいかにいい素材を集めるかが大事とのこと。
話を聞き出して文章にすることは、意外とハードルが高い。

いいインタビュー原稿とは?

どうしても人は美しく、うまい文章を書きたくなる。
でも、それは小説家の仕事。

インタビュー原稿を書く上で大切なのは、
伝えたいことが読み手に伝わっているかどうか?

一番大切なことは、わかりやすさとのこと。

わかりやすい文章を書くのは、簡単なようで意外と難しいと個人的には思う。

理想の原稿を書くためにすること

①こんな記事を書きたいという記事を見つける
②見つけてきた原稿を分解する
③分解した原稿を真似て記事を書く

Webライターとして活動している人なら、実践している人も多いだろう。
新しく仕事をするメディアの過去記事を見て、研究する。

研究することで、そのメディアに合う記事となる。
インタビュー原稿を書くための訓練も、同じ行動が必要ということを知った。

記事構成を研究する

理想の記事を見つけたら、その記事の構成を見ていく。

江角さんが執筆したあるお店の紹介記事の流れ。
①行ってみて感じたこと
②置いてある商品の紹介
③どんなことにこだわっているかを語る店長の言葉
④第三者視点でお店の印象
⑤締めの言葉で興味のない人もお店に行きたと思わせる

この中でも最も大事なのは締めの言葉である。
インタビューライターの最大の仕事は、読者が興味を持ち、取材先に行ってもらうこと。

しっくりくる締めの言葉が思いつかない場合は、他の人が書いている記事の締めの言葉を研究すると見えてくるものがある。

他にもお店の紹介記事については注意点がある。
・限られた文字数の場合が多いため、店の個性を書く
・どこでも言えることに文字数を使わない

記事構成を研究することで、読者に伝わりやすい文章を書くことに近づく、と江角さんの話を聞いて感じた。

原稿を書く前に考えること

・誰が読むのか?
・文体はどうする?
・この記事を通して何を伝えたいのか?
・読んだ後の読者にどうなってもらいたい?

大学教授のインタビューが、口語体だとガジュアル過ぎたという話があった。

そのインタビュー記事が載る媒体によって、テンションは変える必要があるとのこと。

話したことをそのまま載せるのがインタビュー記事ではないということを改めて知った。

インタビューで集めた素材を吟味する

インタビューで集めた素材を元に構成を考えるとのこと。

Webライターも、リサーチしたこと全部を記事に使うわけではない。

書くことと書かないことの取捨選択をする。

実を言うと、私自身が一番苦手な部分かもしれない。

Instagramのライティングで字数が限られているのに、集めた情報を詰めこみたくなり、字数が多くなることがよくあった。

読者に色々な情報を伝えたいという気持ちが、つい先走ってしまう。

伝えたいことのゴールを考えて、取捨選択をするのが大事とのこと。

これからはゴールに向かって、必要のない情報はそぎ落とせるよう訓練していこうと思う。

お話の中で、このレポート記事にも各自の個性が出ているとのことだった。

確かに、他の方のレポートを読んで、同じ内容でも着眼点が違うと思ったことはある。

目のつけどころが違えば、紹介したいことも違うというお話があった。

商業ライターとしての原稿の書き方とは?

• 第三者として書く(黒子に徹する)
• 読者に意図を読み取ってもらうのではなく、答えをズバリ書く
• 具体的な素材を盛り込む

商業ライターは客観的な視点が必要、と江角さんは語る。
趣味で日記ブログを過去に書いていた私には、この部分が足りていないと思う。

読者が読みたいことを推測し、誤解なく伝える文章を書くというのは簡単そうに見えて、むずかしいと私自身も感じている。

読者が読みたいことと自分が伝えたいことのバランスを考えることが大切というお話があった。

準備ができたら最後まで一気に書く!

わからないことを調べるのは後にして、とにかく最後まで書き切ることが大事とのこと。

江角さん自身、携帯の通知音を消したり、ポモドーロ・テクニック(短い作業と短い休憩を繰り返す)を駆使しているそうだ。

このお話の中で、自分が1時間で何文字書けるかを知ることが大切というお話も。

何文字書けるかがわかっていないと、いざライターの仕事をしようと思っても受けられないとのこと。

直近がInstagramのライティングがメインだったため、何文字書けるかを計ったことがなかった。

近々計ってみようと思う。

原稿を書いた後にすべきこと

推敲である。
誤字脱字はないか、わかりにくい表現はないかなどを見ていく。

同じような言葉を使っていれば、類語辞典を見るか、ネット検索をかける。
表記統一できているかどうかは、記者ハンドブックがあるとよいとのこと。
いろいろな種類があるが、私自身は上の写真のものを使っている。

そして、声に出して読むと、黙読では気づきにくい間違いに気づくことがある。
オンライン秘書として働く中で、私自身もメールの文章などを音読することが多い。

他にも、
・原稿の見た目に配慮する
・Webでのレイアウトも考える
作業もあるというお話があった。

さらには原稿を書く前に意識しておきたいこともある。
・文章を読むのが嫌いな人がいる
・情報を知りたいだけの人がいる
・文章は最後まで読んでもらえるとは限らない
こういう読者のために、わかりやすく書くことを意識することも必要であるとのこと。

ライターは文字を読める人が多いため忘れがちな視点だが、私自身の体感でも文章を読むのが嫌いな人の方が多い印象がある。

改めて、読み手に伝わる文章を書くことを意識するのは大事だと思った。

インタビュー原稿が書けるようになると?

幅広いジャンルの原稿が書けるようになる。

江角さんのお話では、実はエッセイを書く方が難しいとのこと。
インタビューにはない、頭の中のモヤモヤを原稿にする作業があるからというのが理由。

インタビュー原稿を書けるようになり、幅広く執筆を手がけたいと思った。

どんな原稿にも心を込めよう

最後の清川妙さんのエッセイからの言葉。
(実ははっきり聞き取れなくて、かなり検索をかけた)
検索の中で江角さんのブログが出てくる。

私も自分軸手帳に書き留めた。

どんな原稿にも心を込めよう。
花の記事ならばその色彩や匂いまで感じてもらえるように。
旅の文章ならば、一緒に旅する気分を味わってもらえるように。

引用:清川妙 エッセイ 出典不明

うーん、深い!

Webライターのオンラインサロンに入っているため、文章の勉強はしてきたと思っていた。

でも、学ぶ場所が違えば、違う視点からライティングを見られる。

ライターという仕事の奥深さを感じられる講義となった。

あと4回、どんな世界が待っているのか・・・・・・書くことを学ぶことは、自分らしく生きられる世界を見つける旅なのかもしれない。

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