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知ることで広がる選択肢

少し前ですが、「アルビジョブスク〜ユズの恩返し〜鎌ケ谷巧業株式会社編」の当日の様子がYouTubeで公開されたので、かなり時間が経ってしまいましたが、イベントを通しての僕の感想と現在の想いをシェアしたいと思います。

そもそもこのイベントなんだ?

って方はイベント実施前に僕が書いたnoteを見て頂けると、僕がこの企画の立案・実施に至った経緯や想いをご理解いただけると思います。


プロジェクトの長期的な目的は

「アルビレックス新潟のパートナー企業の課題解決の手助けをすること」

今回のイベントの短期的なゴールは

「新潟の子供達に鎌ケ谷巧業(新潟の企業)を知ってもらい、自分のキャリアを考えるキッカケにしてもらうこと」

と自分なりに設定しました。

イベントを終えてみて、ゴールへの到達度を100点満点で自己評価すると、

80点。

甘めな自己評価と思われるかもしれませんが、イベントを通して子供達の表情の変化やイベント後に頂いた保護者様からの多くの温かいコメントを見て、このイベントが非常に価値のあるものになったと感じました。

その中でも僕が1番嬉しかったのは"子供達の変化"を見れた事です。

イベント序盤は僕の緊張が伝染したように固い表情をしていた子供達が、終盤には表情も緩み、僕の投げる問いに対して積極的に発言してくれるようになりました。

また保護者の方にお願いした事後アンケートのコメントを見ても、参加した子供達の変化が伝わってきました。

「イベントをキッカケに自分の好きな事や得意な事を考える姿が見られるようになった」

「これまで気付かなかった目立たない仕事を気にする姿が見られるようになった」

新潟にある色々な企業について関心を持つようになった」

自分の言葉で子供達に想いが伝わって、子供達の思考や行動に少しでも良い影響を与えることが出来たと思うと素直に嬉しい気持ちになりましたし、自分がピッチの外でプレー以外の部分で何かしらの価値を提供し、誰かの役に立つことが出来た事はちょっとした自信になりました。


そして改めて、"知る"ことはとても大切で、子供達が"知る機会を作る事”は大人や社会の重要な役目だと思いました。

なぜなら、"知る"ことは"選択肢になる"と思うからです。

最近読んだ本に「選択肢がなくなった瞬間、仕事が窮屈になる」

という事が書いてあり、とても納得しました。

アスリートも同じだと思います。

ずっと夢に見ていた憧れの職業。

でもその夢を叶えた瞬間に、社会から切り離され、他の選択肢がなくなり、目先の評価や結果ばかりが気になり、プレーする事が窮屈になる。そんな事は往々にしてあると思います。(僕にもそんな時期がありました)

実際に頂いた保護者からの事後アンケートの中にこんなコメントがありました。

「色々な人への感謝や自分の好きや得意を通してキャリアを考える事が増えて、我が子は今まで以上に大好きなサッカーに没頭するようになった」

このコメントを見た時に、まさに今の僕と同じだと思いました。

僕自身も去年1年、A-MAPというキャリアプログラムで自分のキャリアについて考えたり、様々な学びを行うことで、結局はサッカーやアスリートの素晴らしさ、その価値を再認識することが出来て、自分の仕事を誇れるようになったし、何よりプレーすることが今まで以上に楽しくなりました

新たな事を学び知る事で、元々知っていた事を違う視野で深く見つめ直す事が出来て、また新たな気付きを得る事が出来るんだと思います。

特にアスリートの文脈において、キャリアの選択肢を増やそうとするアクションは何か一つの夢や目標を叶えるうえで、周りからはよそ見をしているように見られたり、遠回りと捉えられることもあります。

でも、知ってることが少なく限られた選択肢の中から受動的に選ぶ夢や目標より、色々なことを知って多くの選択肢の中から能動的に選ぶ夢や目標の方が圧倒的に大きなエネルギーを生むと思います。

長くなるのでそんな話はまたの機会にしますが、当たり前のようですが、大人も子供も"知る"ことはとても大切だという事です。

とにかく僕はこのプロジェクトを通して、新潟の子供達に新潟の素敵な企業やそこで働く素敵な人達について”知る機会”を提供し、たくさんの"選択肢"に気付いてほしいと思っています。

新たな事を知ることが既存の夢や目標を潰す事には絶対にならないので。


もう1つ僕が考えている事として

この企画が子供達だけでなく、企業、新潟県、主催するクラブや選手、関わる全ての人にとって価値のあるものであり続けたいと僕は思っています。

企業にとっては企業認知に限らず、子供達に伝える過程の中で自分の企業や仕事を改めて見つめ直すキッカケになったり、長期的に見れば新潟県の人口流出の課題改善にも繋がると思います。

選手にとっては通常の狭く閉ざされたコミュニティから飛び出し、地域の子供達や地元企業との取り組みの中で社会との接点を得て、選手としての日常では感じ取ることの出来ない学びや気づきを得る事が出来ると思います。

とにかく皆にとってハッピーな企画になるように、このイベントをアップデートし続けたいと思います。


そして最後にもう一つ嬉しかった、このニュース。

一緒にイベントを開催してくださった鎌ケ谷巧業株式会社様が、2022シーズンから”増額”にてオフィシャルクラブパートナー契約を締結して頂きました。

恩返し企画なのに、逆恩返しをして頂きました!鎌ケ谷巧業さんには心から感謝しています。

鎌ケ谷巧業の今井社長が契約更新の際のコメントでもアルビジョブスクに触れて頂いているように、この決断をするにあたって、今回のイベントが少しでも背中を押してくれたのではないかと勝手に考えて、とても嬉しい気持ちになっています。

鎌ケ谷巧業様に限らず、今回チームがキャンプ中にクラスターを発生させてしまい、サポーターや高知県の方々に対して多大な心配や迷惑をかけてしまっている苦しい状況の中で、多くのアルビレックス新潟のパートナー企業様の契約更新のニュースをたくさん見ることになりました。

本当にありがとうございます。

それぞれのパートナー企業様の代表コメントも一つずつ読ませていただきましたが、どの企業様もアルビのためにという気持ち、そして新潟という地域のためにという気持ちを持っている企業様が多いこと、その中でもやはり認知に対する課題感をもっている企業様が多い事を再確認しました。

アルビのパートナーにはまだまだ僕も知らない素敵な想いを持った企業、そしてそこで働く魅力的な人たちがたくさんいるはずです。

僕はこれからアルビジョブスクを通して、そんな素敵な企業や大人を多くの新潟の子供達に知ってもらう機会を作り続けて行けたらなと思っています。


何より僕自身がまだまだ知らないことが多すぎるので。笑










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