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老人と海




yuzuです


老人と海


まずヘミングウェイを知らなかったので
調べるところから


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4


一通り、目を通したのだけれど
まず目に入ったのは
「戦争」という文字

やっぱり私の中に
この漢字2文字は定着してなくて
みるとそこから目が離せなくなってしまう


嗚呼、戦争に行っていた人の
書いた本なのか、と妙に納得しました

孤独に対しての考え方や
物言いが作家にしてはストレートで
言葉を飾らず丸裸のような書き方だったので
(決して差別的な意味ではないです)


でもその後
幼少期、母の趣味で女装をさせられていた
という事実であったり散弾銃で自殺した
という最期であったりに心ブンブンされました


皆が皆
当たり前のように生きれているわけでは無し
人には人の人生が有り
それに優劣を付けるのは
きっとどんな人間だって出来ない、してはいけない
と思った瞬間でした

たまたま産まれた世界で戦争してれば
それはその人にとっては当たり前の世界だし
ヘイワ~な世界に産まれればそういった
自分が体験していない世界を少し
同情した目でみてしまったりもするだろう
平和な世界に産まれたとて生れ落ちた場所や
親により不運だと感じる人も沢山いるだろう


何度も言っている気がしますが
十人十色
全てそうであって
血が繋がっていようとも
元を正せば他人だと、思います


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前置きが長くなりましたが
今回は初ヘミングウェイ

- 老人と海 -


前にも触れた通り
人間味が溢れ溢れている作品でした

フィクションなのかノンフィクションなのか

どちらでも納得のいく
そんな生々しさがありありと書かれていました



窮地に立たされた時に
兎に角プラス思考であること

というのはきっとかなり大切なこと
だと言うのは分かります

けれど
他人がそうなっているのを
聞いたり見たり読んだりするのは
なんだか胸が締め付けられる気持ちになりますね


本人が諦めていないから
こちら側が諦観する権利なんてないのに
どうしても「もう十分頑張ったよ」
と言いたくなってしまっていまして・・・




それが作者本人と重なったところも
大いにあったと思います

何故
海に出なければ
沖に出なければいけなかったのか
理由は分かるんですがね・・・

もっとやりようはあったと思うんです

それは男の性(さが)的なところなのか
彼の性格だったのか


ヘミングウェイの筆法には
「氷山の理論」なるものがあるそうな

もし書いている対象を充分に心得ているなら
知っていることを書かなくも良い
もし作家が真実を込めて書いているなら
書かなかったことがあっても読者には書いたも同然に実感される
氷山は水面に出ている8分の1だけで堂々たる動きを見せている


要は知らないから書かないのではストーリーに
穴を開ける、ということか

確かに今回の「老人と海」でも
漁村の話や他の登場人物を細かく書かれていたら
きっとかなりの長編になっただろう

納得です


またマノーリンの年齢について
20歳を超えているか
10歳そこそこ説が飛び交っていて
いろんな意見があるようだが
それをネット等々で見ていても面白いです
(個人的には10歳そこそこだと思っています)


この本は一言で言ってしまうことができるほど
ストーリー自体はかなり単純です

だけれど
それ以上を語ろうと思うとなかなかに手強い


きっと、今29歳なりたてホヤホヤの
私が読んだ「老人と海」と
もう少し歳をとって読んだ
「老人と海」では全然受け取り方が違うのでは
と河村さんが言っていたのがしっくり来てます

おばあさんになった時
読んだらどう思うだろう


きっと変わらないであろう感情は
この本の題名は
「老人と海」ではなく
「変人と海」なのでは?
といったことくらいじゃないだろうか



ちなみにBGMは
ヨルシカの老人と海です

最近はヨルシカばかり聴いてますね
歌詞もメロディも好きです

音楽もとっても好きなので
そのときその時で流行りが
あるのですが今回は
もう題名がど被りしてたので、ね








いつも本を読んだら
気持ちよくなるんですが
そうじゃない本もありまして

でもそうゆうものから目を背けることも
そうゆう書き方があることももっと知りたいので
毛嫌いせず挑戦していきたいなと思います
特に名前は知っているけれど
あまりしっかり読んだことのない本
海外の人、昔の人の文学
これはきっと私の糧になると思います


とっても現代の作品ですが、先日書店を覗いたら
久しぶりに湊かなえさんの
「未来」が置いてあって正直
まだ置いてあったのか~
なんて思ってしまったですが
この作品も中身は真っ黒で
読み終わった後も気持ちの落とし処が分からず
散歩に出かけたな、と思い出しました


人間もですが
その人間が書いた本も十色
色んな本を読んでいきたいです



それでは、また



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