見出し画像

『教師が一人一人の生徒と向き合う』ということができるようになるんじゃないかなと、生徒にICTで解決する具体策を提示された話

micro:bitで社会課題を解決しよ~

この学びの中で、「micro:bitが国語の授業に役立つようなプログラムを考えられたら考えてほしいなぁ」「今までそんな事例は見たことがないし、わたしも思いつかないんだよね」と投げかけてみました。

「えっー、むずかしい…」という反応でしたが、何人かは実際にプログラムをつくってくれました。すばらしい!

国語の授業でも社会課題の解決と同様に、「課題があってそれを解決する」という筋道で考えてくれました。

その中に、表題のものがあったんです。

生徒「学年が上がっていくにつれて、どんどん難しくなって授業についていけなくなっていくので、その人たちに役立てばいいなと思って考えました。この機械があれば、今まで出来なかった『教師が一人一人の生徒と向き合う』ということができるようになるんじゃないかなと思います。」

わたし「君、もしかして『公正に個別最適化された学びを実現する』っていう話を知ってるの?」

生徒「?? なんですか?それ?」

その生徒の実感でした。ということは、他にもそう思っている感じている生徒たちはいるということ。

「個別最適化された学び」とICTが結びついて、「AIつきドリル学習」みたいなのが流行っているように思いますが、この生徒の実感は別のところにありました。それはその生徒がプログラムで実現したいこと、をみるとわかります。

この生徒は次のようなことを実現したいと考えました。

①生徒全員の理解度がわかる。
   ②授業中に寝てたら起こしてくれる。
   ③質問に対して〇と✕で答えることが出来る(授業に参加することができる!)
  ④機械を揺さぶると、アラームが鳴って先生を呼び出せる。
  ⑤先生がめっちゃいい言葉を言ったら、ハートが送られる。

❶先生には一人一人の理解度を知った上で授業をしてほしい
❷授業中に寝たいわけではなく寝てしまうことがある
❸授業に参加したいけれど手をあげたり発言したりはハードルが高い(授業に参加してるって意思表示したい)
❹先生を呼んで質問とかしたいけれど手をあげたり発言したりはハードルが高い
❺先生を応援したい

ということかなと思います。あ~なんかうれしいけれど申し訳ないなぁ~

上記の課題の解決はいろんなクラウド型の教育支援ツールでも解決する課題となっていることです。生徒の実感として目の当たりにすると、そうした課題は解決したいし、それにはICTが有効だよなぁと改めて思います。

生徒がつくったプログラムは下記の通り。

画像1

分岐を利用してプログラムしていました。

生徒:工夫したこと、この学びから得られた、能力や態度や、今後の展望
・できるだけ、micro:bit1つでいろんなことが出来るようにした。
・生徒に対しても、教師に対しても、メリットのある機械を作ろうとした。

・私のような子どもでも、micro:bitで社会に貢献出来るので、すごいなぁと思いました。この国語2の授業中は、今、世界で社会で、どのような問題が起きているのか考えるようになったので、世界と向き合う貴重な時間だったなぁと思いました。

とってもうれしいコメントでした。今後に生かさなきゃ。教師としてそこが問われています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?