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マイケル・トマセロ著『行為主体性の進化』から空想する「創造力の一基本要素としてのアニミズム」仮説と、「不確実性の時代」への対処による地球規模の社会集団への移行可能性
本記事について なぜわたしたち人間だけが科学や芸術、(広義の)遊戯などの創造的行為をなせるのか? また、地球市民という言葉が現れて久しいが、この「不確実性の時代」に私たちが何らかの形で地球規模の社会集団を築き、真の意味で地球市民となる現実的な可能性はあるのか? この記事では、『行為主体性の進化:生物はいかに「意思」を獲得したのか』(マイケル・トマセロ著, 白揚社)(以下、『行為主体性の進化』あるいは本書)という本から得た知見を頼りにして、身の程知らずにも、これらの難題につい