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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック / メトロポリタン美術館
ひよっこデザイン あるきはじめ
私がまだ10代でデザインの勉強もしてなかった頃。
大好きなお姉さんから
「あなたと一緒に本が作りたい。あなたに表紙をデザインして欲しい」
と言われた。
その人は二次創作をメインにしている絵描きさんで、クソガキだった10代の私にもSNSでとても親切にしてくれた人だった。
当時自分の作るものに自信がなかった私は自分なんかが恐れ多い……と一度お断りした。
けれどその方は
「あなたのデザインは独学で確かに荒削り。
だけど、小さく綺麗にまとまったものよりもずっと好き。
私はほかのデザイナーじゃなくて、あなたにお願いしたいの。あなたと仲がいいからではなく、あなたの作るものが好きだからお願いしたいの。私と一緒に作ってくれませんか?」
そう言ってくださった。
その言葉が本当に嬉しくて。その期待はとても重くて。
押し潰されそうな中で何とか了承のお返事を返したのを覚えている。
そこまで期待されているのなら、ちゃんと勉強して、理論を覚えて、
その上で自分らしく自分が好きなだと思うものを作ろうと思って、デザインの入門書とかかってみたりして。
いやぁ、まさかそれが仕事になる日が来るとは思わなかったね。
私は職業デザイナーではない。
けれどデザインに関するお仕事をできたのはきっとその人の言葉があったからだ。
しんどいことも、批判されることも、評価をもらえないこともたくさんあるけれど、
やっぱり、ものづくりって楽しいね。
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