お客様は「見ざる聞かざる言わざる」
まだ人生半分も生きておりませんが、ホステスの教育係から始まり、教職、学生の論文指導、そして現在はテーブルコーディネートの講師育成指導者として
”人に教える”
という立場が多い私ですが、
その始まりは、中学2年生の不良だったころに突然訪れました。
”教壇に立つ”
といった経験でした。
先生のことが嫌いだった私は、ある日、「社会」の授業中にこう言ったのです。
「こんな授業くだらない!私でもできるわ!」と。
すると、先生が何の躊躇もせずに言ったのです。
「じゃあお前がやってみろ」と。
( ゚Д゚)?!
そして、これが人生で初めての教壇デビューとなったわけです。
もちろん念入りに授業の準備をさせられ、何度も教科書を読みながら勉強しました。
14歳で初めて教壇に立ったあの時の緊張感や、やり遂げた達成感は、今でも記憶に深く刻まれています。
しかし、私はその後も、手の付けられない不良として学校生活を過ごしていくわけですが(笑)人生とは不思議なもので…
22歳で中学と高校の「社会」教員免許を取るわけなんですよね。
あの初登壇がきっかけになったかどうかは分かりませんが、今こうやって教える立場にいるのは、少なくともそういった経験が積み重なったものかと思います。
さて、そんな私がお客様に対してレッスンや講義を行う場合に心がけていることを書きたいと思います。
それは題名にもあるように、基本的にお客様(生徒さん)は
「見ざる、聞かざる、言わざる」
ということを理解する必要があるということです。
ちなみに、このことわざの意味は
自分に都合の悪いことや、他人の欠点などは
・見ざる➡見ない
・聞かざる➡聞かない
・言わざる➡言わない
それでは1つずつ説明していきます。
①見ざる➡見ない
基本的には、自分がいくら情報を提供しても、「見ていない」ものと考えましょう。
例えば、同じ写真を5枚見せても、その5枚を全て覚えていてくれて「何回見せるんだよ」と思う人は全体の1割程度だと考えます。(この1割の人は、ある意味濃いファンなので嬉しいですね)
②聞かざる➡聞かない
基本的には、自分がいくら情報を提供しても、「聞いていない」「忘れる」ものと理解しましょう。
例えば、「〇〇をするとこんなに良い事がある」といったお得な情報を発信したとして、
その時は「うわぁ!すごい!」と感激されたとしても…
実行に移す人は全体の2割程度でしょう。
お客様(生徒さん)にも生活があるので、こちら側の情報を中心に生きているわけではないのです。
いくら一生懸命お得な情報を発信しても、それをいつまでも覚えてはくれないというのが現実です。
③言わざる➡言わない
基本的には、自分がどんなに素晴らしい教育者であっても、それをお客様(生徒さん)は、他の人に宣伝えくれたり、勧めてくれないものと思いましょう。
つまり「自力でやれ」
とまでは言いませんが(笑)
お客様もやはりご自分の生活があるので、その時間を他者(この場合は先生)のために奉公するほど暇ではないのです。
ただ、その時間を割いてくれた場合には「仏か!」と思って感謝しましょう。
この「感謝をする」という行動もまた、後に
「言わざる」を「言いたい」に変えるための方法
にもなるでしょう。
「見ざる、聞かざる、言わざる」
いかがでしょう。
もし、あなた自身がこれから誰かに何かを伝える立場になるのであれば、この3つをしっかり頭に入れて…
諦めることも肝心
というのは言い過ぎですが(笑)
相手に全てを伝えようとすることは素晴らしいと思いますが、
「全ては伝わらない」
という相手の事情を考えることも大切です。
それなら情報発信する意味がないのでは?
そう思われるかもしれませんが、
見せなければ見てもらえません
言わなければ聞いてもらえません
常に提供し続けなければ覚えてもらえません
人に「教える」「伝える」という事は、簡単ではありません。
他人が他人に興味を持つのは奇跡である
私はそう思って、その奇跡が起きるように毎回同じことを伝え続けています。
今回は久しぶりの長文!(自分の中では笑)
お読みいただき有難うございました!
「教える」ということは本当に難しいです。
「教えた気」には誰でもなれますが、本当に相手の心を動かすことは奇跡です(笑)
もし、「教えるスキル」を高めたいのであれば、手っ取り早いのは
”子供に教えること” です。
大人にとっては”当然”のことが分からない子供に、いかに伝わる教え方をするのか、そのスキルを高めていけば確実に「教え上手」になるでしょう。
本日は10歳の双子(男女)に「生理と妊娠仕組み」について解説しました・
学校よりは分かりやすく教えられたかと思います(笑)
我が家では私も家族も全員、耳で勉強しております♪
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