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言葉の美しさ、力強さ、儚さを感じた読書体験。

こんばんは。

しばらくnoteの更新がおざなりになってましたが、今日は興奮する出来事があったのでつい筆を走らせてしまいました…!!

あれです。そうです。
そうなんです。
読書好きな方なら、もうわかるでしょう。

ででんっっ!!!!!!

2023年の本屋大賞が発表されました〜!!!!!🎉

自分はまだノミネート作品のうち6作品を読んだ状況だったんですが、
それでも大賞はどの作品になるのかなあとワクワクしてました。

結論……

推しの2作品が、国内と海外部門で1位とったど〜!!!!!😭

嬉しい!!!!ハッピー!!!!!

ほんとは、結果を聞いても、
どこか「ほうほう、こういう結果になったんだね〜☺️」と、
冷静にいれるかなあと思ってたんだけども。。

結果発表見ながら、拍手もしちゃったよね。
30秒ほど、しっかりめにしちゃったよね。

💻    👏🐹パチパチ パチパチ パチパチ 

2作品とも大好きな作品だったので、思いのほかテンションが上がってしまっちゃいました。。すばらしや。。

『汝、星のごとく』と『われら闇より天を見る』の2作品はTwitterでも読了ツイートをしてるんですが、もう文字数には収められない想いが爆発した読書体験でした。

ほんと、しばらく物語の世界へびったびたに浸っちゃう感じ。
浅漬けどころか、しっかり漬かっちゃうほどです。


…よし、くだらんこと言ってないで、
読書時間を思い出しつつ、作品をふりかえっていこう。

『汝、星のごとく | 凪良ゆう』

その愛は、あまりにも切ない。

正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。

ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。

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んもう。。。
んもうね、、、

んもう😩💨、、です。(?)

自分はkindleで読んでたのですが、
ハイライトを引く手を止めることができませんでした。

もう、何回ぴーっと引いたことか。

「うわ、ここ素敵や」ぴーっ
「え、ここまじで良い言葉じゃん」ぴーっ
「何この表現力・・日本語やばい(語彙力)」ぴーーーーーっ(長めに)
「最高」ぴーっ
「泣く」ぴーっ
「………」ぴーっ
「………」
「………」
「………」
「………」パタン…(kindleのカバーを閉じる音)
「最高でした…」

ラストは、もうハイライトひく余裕なんてありません。
ひたすら物語の世界に潜り込んで、登場人物たちと同じ目線で感情が揺さぶられてました。

日本語の美しさ、力強さ、儚さをここまで堪能できる作品もないと思います。

ネタバレは嫌なので多くは書かないのですが、
一つ言えるのは、これは単なる恋愛小説ではありません。
人生小説です。(ジャンルむずい)

自分の人生をふりかえられる作品というか、
生き方と向き合えた作品でした。

生きていくこと、
何かを選択していくこと、
人を愛するということ、
自分を幸せにすること。

それらを、物語の登場人物たちが、
一つひとつ、丁寧に紡いでくれます。

きっと、何か読んだ人の心に残る作品だと思います😌

スピンオフも2作品あるので、ぜひ未読の方は読んでほしい・・!
作品の世界観を、もっと深く楽しめるエピソードでした。

『われら闇より天を見る | クリス・ウィタカー (鈴木恵 訳)』

「それが、ここに流れてるあたしたちの血。あたしたちは無法者なの」
アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。
30年前にひとりの少女命を落とした事件は、いまなお町に暗い影を落としている。
自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま生きていた。
彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークを巻き込んでいく。
そして、新たな悲劇が……。苛烈な運命に翻弄されながらも、 彼女たちがたどり着いたあまりにも哀しい真相とは――?
人生の闇の中に差す一条の光を描いた英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。解説:川出正樹

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こちらも、本当に、本当に最高な読書体験でした。。

(汝〜に続き2回目ですが)kindleで読みながら、
ハイライトを引く手を止めることができませんでした。

言葉の力が、物語の力が強すぎる。
生きて、悲しんで、喜んでる。
そこに、キャラクターたちが存在している。

感情は、言葉にできないことが多いし、
うまく伝えられないこともたくさんあります。

でも、この作品に登場するキャラクターたちの感情は、
様々な秀逸な表現によって、手にとるように伝わってきて、
胸を掻き乱してくるほどの威力を持ってます。

時には鈍器でぶん殴られ、
時には毛布で包んでくれます。
それも、言葉で。

その感情を自分は体験したことがないとしても、
確かにその感情を理解し、寄り添ってしまう。

話のテイストは決して明るくはないですが、
途中読み進めるのが辛くなっても、最後まで読んだとき、
タイトルが意味を持ってくる素敵な作品です。


著者のクリス・ウィタカーさんが凄まじく素晴らしい作家さんなのはもちろんのこと、翻訳者の鈴木恵さんの翻訳力が凄すぎます。

ここまで読みやすく、日本人に刺さる表現で翻訳いただけことに、
心から感謝します。。ほんとすごい。


人は変わらない。
人は変わる。

どっちも正しくて、
どっちも間違っている。

自分の目で、しっかり地に足をつけて、
それでも前を向いて生きていこ、そう思えた素晴らしい作品でした!

最後に

2作品を読んだ共通の感想としては、
感情って、種類で語れるものではないんだ、と。

喜怒哀楽と一口に言えば簡単だけど、
実際は、もっと複雑で、難解で、ぐちゃぐちゃなもので。

だから、人は言葉をつかって、組み合わせて、
時には引いて、足して。
一生懸命、伝えようとするんじゃないかなあ。

読書は、自分のそんな複雑な感情を、
ふっと見つけてくれたり、手渡してくれたり。
そんな素敵な体験をくれるものだと、改めて思いました。

最後まで読んでくれてありがとうございます〜🙌

これからもたくさん読んでくぞ〜📖

ではでは🐹


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