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マーケティングの価値と意味

マーケターが何をしているのか、何もわかっていなかった。
大学時代、教育に身を置いていたこともあり、
広告・マーケティングという業界については、
本当に右も左もわからないという感覚だった。

それに、なんならもともと、広告そのものは、そんなに好きではなかった。
というかむしろ嫌いだったと思う。

ネットでリサーチすれば、しつこく追いかけてくるし、
動画を見ようと思ったら、先にこっちを見て〜!と邪魔してくるし、
駅を歩けば、柱の4面にディスプレイやポスターが貼られていて、仕事帰りの疲れたサラリーマンの気持ちを、まったくわかってないし、ダサいしきれいじゃないと思っていた。

でも、就職して、研修期間を終えて、
マーケティングの価値や意味が、少しだけわかったように感じた。

価値を生み出す仕事

マーケターの仕事。
それは、価値をつくることであり、
世の中の空気をつくることであり、
ばずらせる仕組みをつくることでもある。

私は、こうしたマーケティングの本質的な意味や価値を感じると同時に、
とても嬉しくなった。
スティーブジョブズのいうところの、Connecting the Dotsが、これから起こるような気がしたからだと思う。

これまでは、教育という畑で、
目の前の人の心が動く瞬間や
彼らが最高に成長する環境づくりに奔走してきた。
特別な時空間をつくることがずっと好きで、
そこにあふれるドラマも好きで、
ずっと魅了され続けてきた。

それを、次は、マーケティングの領域で、
目の前の人やイベント参加者ではなく、
社会や世の中に対して、やるということだと感じたから。

そう思えた瞬間、
世の中の広告への見方が変わったし、
流行やトレンドについての感じ方も変わった。

立場や役割が変わると視点が変わるというのは、
こういうことだったのかと体感した。

しかし、それと同時に、
冒頭の「ダサいマーケティング」は、
変えていかなければならないとも感じた。
もう、社会にはダサいものは求められていない。
ものを売るためのマーケティングという視点だけでは足りないだろう。

企業の社会的役割や、人類と生物・地球という視点のような、
もっと本質的なところに、マーケティングが活用されていくべきなのだろう。

偉そうなマーケターはマーケターじゃない

マーケティングって面白いと感じた理由は、またもうひとつある。

「偉そうなマーケターはマーケターじゃない」

この言葉に惚れ込んでしまった。
私はもともと、立場の上下にとらわれず、人と人が対等に関わるということを大事にしたいと思っていた。
この言葉は、いくら優秀なマーケターだとしても、消費者の声をまっすぐに受け取れないマーケターは、マーケターではないということを暗示している。
だからといって、消費者の声をすべて鵜呑みにするマーケターではよくないし、経営の視点を持たなければならない。

マーケターは、消費者と経営者の2つの立場を往復する視座を持ち続けなければならないということだった。

なんて面白い仕事なんだろう。
早く、その往復スピードを高めていきたいと思った。

価値を生み出す部署はどこか

そして、研修を経て、配属部署が決まった。

価値を生み出しているところに身をおきなさい。

父の言葉もあり、
見た目の華やかさや周りの人気にとらわれず、
この会社の価値を生み出しているところはどこか、という視点を大事にした。

また、もともと、企画が大好きだということや、
広い社会の動きを見るのも好きだから、
マーケティングの戦略設計やプランナーとして、
経営に近い立場で仕事ができるようになりたいと思った。

そう考え、
1年目はマーケティング事業部クリエイティブ部署で働くことにした。

営業と迷ったが、お金を扱っているのは営業だとしても、
本質的な価値を生み出しているのは、裏側のクリエイティブなのではないか。
そう考えて選択した。

クリエイティブを求められる人こそ、
世の中のことを広く知らなければならないと思うし、
知らないということに甘んじず、どんどん吸収しなければならないと思う。

おもしろい世界に来た。
最高に濃ゆい1年目を目指し、奔走し続けていきたい。

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