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52歳の女が“若々しさ”について思うこと。

たまにインスタグラムなんかで、私よりうんと年上の美魔女たちのアカウントが勝手にリコメンドされるのですが、ついつい興味深く見てしまいます。


すごいんですよね、みなさん。美意識の高さが。スラリとしていて余計な脂肪がなくて、髪もメイクも完璧で、同じ服を着ている投稿はひとつもなくて、オーガニックのお店でランチして、自分磨きも怠たりません。お友達も皆、似た感じの美魔女。年下のイケメンとのショットもちらほら。美的なモノで溢れたライフスタイルの数々に、ただただ感嘆するばかりの私です。


ちなみに、、

感嘆はしちゃってますが、特に羨ましいとは思いません。あの方々を否定するつもりは全くないです。堂々としていて、本当にすごい方々。友達になってくれたら面白いだろうな、とは思います。でも、どうしてもああはなれない。私とはタイプが違うのです。


なぜなら、私は、盛らない(盛れない)女‥。足し算と引き算だと、引き算のほうが断然好きな女だから。


私もね、そこそこはキレイでいたいというモチベーション、持ってますよ。スキンケアやメイクについては知識はあるほうなので(仕事柄)、時代に合わせて自分なりにアップデートしています。爪先も、季節に合わせて色を変えて楽しんでいます。仕事で人前に出ますから、見て呉れはそれなりに意識しているのです。服装も含めて、自分の“好き”とある程度の“客観的視点”で、見た目を整えているつもり。


でもそれらは全て、私そのものの素材に合わせて良い塩梅を見極めながら整える‥というレベルです。もっと違う自分を見てみたい!なんていう変身願望、私は持ち合わせていません。何事もトゥーマッチは苦手。やりすぎだと感じたら、これは私らしくないなって、即座にストップかけちゃう。結果、見た目でいくとB+くらいに収めている感じです。それくらいで丁度良い‥。




美魔女についてもう一度考えます。彼女たちが容姿端麗で素敵なことは確かですし、意識の高さにも頭が上がりません。若見えを発信のキーワードにしている事も重々理解しています。でも、本当に若く思えるか、、という観点で見ると、私が考える若々しさの定義とはなんか少し違うんですよね‥。羨ましい、ああなりたいと願う人たちもいるでしょうから、ここからは個人見解になります。





大学時代の4年間、地元のCDショップでアルバイトをしていました。そのアルバイト先で私は、身内や学校の先生以外の大人の女性に、初めて出会いました。一回り年上の女性店長です。筋金入りのサーファーで、中古のボロボロのBMWに乗り、音楽の知識が半端なく、とにかくオシャレで自然体で格好良い女性でした。ユーミンの「恋人がサンタクロース」の隣のお姉さんを具現化したらこんな感じかな?と想像させるような人。人生初のアルバイトで私は彼女から、社会に出て働くことの意味と、大人の世界ってこんなに面白いんだよ!ってことをたくさんたくさん学びました。


現在の彼女は、還暦を過ぎてもいまだ現役のサーファー。茅ヶ崎の海沿いで暮らし、日焼けなんか気にせず毎日海に入っています。いつも明るいテンション。あの頃と何も変わっていません。DJも時々やっています。お母さんをしながらね。私の中の“大人女性”のデフォルトは彼女。出会わなければ、私の人生はまったく違うものだったでしょう。


“若くキレイでいる”とはどういうことか、、と、問われるのならば、私は、あの美魔女たちではなく、彼女を思い浮かべます。承認欲求など必要ないほど、歳を重ねても自分らしくあるがままに人生を楽しんでいる彼女を‥。


“若々しい”と“若作り”は違う。どんなに若さをアピールしても、手入れに手を抜かずシミやシワが一切なくても、その人本来の生き方、センス、安定感などがにじみ出ていなければ、それはただの若作り。50過ぎが、10も20も若く見せようなんて、どうしたって無理があります。がんばってる感が出すぎると、かえって老けて見えてしまう。これ、私達世代の要注意事項。いつまでも若々しくいたいなら、がんばりすぎないように。まずは自分自身の素材を大切に。そして内側に忍ばせてるマインドと感性を地道に磨いてゆきましょう。


明日の私との出会いを楽しみに、、それではおやすみなさい。




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