【私的読書生活】週刊読書録vol.48(2022/12/10〜16)
冬が本格的に迫ってきました。
1日家に篭って本を読んでおきたいものです。
夏は夏で同じようなことを言っているような気もしますが。
さて、今週おすすめする3冊は。
今週の一冊/私の脳を取り戻す
タイトルや表紙のインパクトから、話題の本。
すでに類似の本や、著者自身の新刊も相次いで出版されている。
なかなか手に取る機会がなかった。
これを読んでしまったら、もうスマホが恐ろしくなってしまって持っていられなくなるような不安があったからかもしれない。
携帯電話もない時代も知っているはずなのに、気づいたらスマホなしの生活は想像できない自分がいる。
それでも自分は「紙の本」での読書が一番の楽しみだから、多少は離れている時間はあるけれど、趣味もそこに集約されているとしたら、もう手放せないというよりは自分の一部みたいな気がするだろう。
いや、ひょっとするとスマホが本体で動かされているような錯覚すら覚えるかもしれない。
そのことに危機感を覚える気持ちがおそらく多くの人にあって、それでも手放せないジレンマがある。
この本は、スマホに支配されてしまうメカニズムを、人類の歴史と脳の仕組みに絡めながらわかりやすく説いてくれる。
翻訳本は訳の感じで読みにくさが変わるが、この本は比較的読みやすい。
また内容も、スマホの害悪を声高に叫ぶものではなく、「スマホ脳」になってしまうこともある意味、無理もないことであることを説明してくれている。
こういう本を読む時に感じがちな、叱られている感覚は薄く、むしろ「スマホ脳」である罪悪感を和らげてくれるような優しさも感じられた。
スマホに蝕まれるままにしてはいけないことを伝え、そしてこのデジタルの世界において、「より健康に、健全に生きられるはず」というメッセージを送ってくれる。
昨年から続くベストセラーなのが改めて納得できる。
今まさに読みかけ。
著者の他の著作も読んでいきたい。
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今週のおすすめ漫画/あたためてあげよう
幼馴染の甘酸っぱさと、味噌汁のほっこり感が全開!
温かいお味噌汁をほっと一口啜るような幸せな気持ちになる。
味噌汁に関する豆知識も満載で、読んで作って2度美味しい。
味噌作りにも挑戦したくなる。
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今週の気になる本/実は植物に支配されているのかも?
たまたま書店で見かけた一冊。
単行本の時に読んで面白かった。
稲垣栄洋さんの豊富な知識とわかりやすい語り口で、植物の不思議と魅力に取り憑かれる。
文庫になったのを機に再読してみようかな。
今週も、最後までご覧下さり、ありがとうございました。
次の週も楽しく読んでいきたいと思います。
皆様にも、素敵な本との出会いがありますように。
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