マガジンのカバー画像

【短歌】三十一文字の呟き

70
短歌らしきもの。 出来るだけ自分で撮った写真をつけたいと思います。 ちなみにiPhoneSEで撮影。 目下、古いフィルムの一眼レフを復活させようか、新しいデジカメの購入資金を貯め…
運営しているクリエイター

#双幸吟

【短歌】双幸吟 4

【短歌】双幸吟 4

しあわせは 二十四年 前の今日 君から愛を 伝えられしとき

しあわせは 二人身を寄せ まだ寒い 朝に微睡み とろけ居るとき

しあわせは ただのんびりと 今日の日を 過ごせることを 感謝するとき

しあわせは 君の 頭の その重み 膝で感じて 過ごしぬるとき

しあわせは 小さな寝息 膝の上 君の体温 感じつるとき

しあわせは 膝に 頭を 預け居り 頁繰りては うたた寝るとき

しあわせは

もっとみる
【短歌】双幸吟 4

【短歌】双幸吟 4

しあわせは 明け方醒めた その隣 君の寝息が 穏やかなとき

しあわせは また潜り込む 君の横 炬燵のように 温かきとき

しあわせは また訪れた 微睡 の 誘惑受け入れ 二度寝するとき

しあわせは 何を読むかと 迷うほど 読みたい本の溢れ出るとき

しあわせは ふと読み始めて すぐにでも 胸を打たれる 言葉あるとき

しあわせは ひとつあくびを しながらも 頁を繰る手 止まらないとき

しあ

もっとみる
【短歌】双幸吟 3

【短歌】双幸吟 3

しあわせは 君が音立て 挽く珈琲 新しき豆 香り高きとき

しあわせは 我が生まれし 日のことを 誰より君が 喜びぬとき

しあわせは 早起きしすぎた 休日の 二度寝に君を 抱きしめるとき

しあわせは 三食共に 食べる日の 食べたいものの 溢れ出るとき

しあわせは 前は食べれぬ 野菜を 美味しいと君が 頬張りぬとき

しあわせは 食べたいものを 次々と 言い合いながら 買い物するとき

もっとみる
【短歌】双幸吟 2

【短歌】双幸吟 2

しあわせは 待っているねと 笑顔にて 名残惜しげに 見送られるとき

しあわせは もうすぐ職場に 着く時に 頑張ってねと ライン来るとき

しあわせは ふたをひらいた 弁当の 彩りからして
美味そうなとき

しあわせは 離れていても 同じもの 食べてうまいと 通じ合うとき

しあわせは 早く帰れて 待つ君と 過ごす時間が 長かりしとき

しあわせは 外の汚れを 流し終え 待ちわびる君と ハグをする

もっとみる
【短歌】双幸吟

【短歌】双幸吟

しあわせは 静かに眠る その顔が ふと目覚めれば 目に入るとき

しあわせは 先に起き出で 朝食の 支度終わりて 君起こすとき

しあわせは 君が隣で 洋琴を 時に止まりつ 奏でつるとき

しあわせは 夕餉に食おうと 思うもの 意図せず君と 一致するとき

しあわせは 君が手挽きの 珈琲の 豆を優しく 淹れているとき

しあわせは ふたり並んで 道歩き 名もなき花に 目をとめるとき

しあわせは

もっとみる