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樹田 和(いつきた なごむ)
2023年3月2日 11:23
しあわせは 二十四年 前の今日 君から愛を 伝えられしときしあわせは 二人身を寄せ まだ寒い 朝に微睡み とろけ居るときしあわせは ただのんびりと 今日の日を 過ごせることを 感謝するときしあわせは 君の 頭の その重み 膝で感じて 過ごしぬるときしあわせは 小さな寝息 膝の上 君の体温 感じつるときしあわせは 膝に 頭を 預け居り 頁繰りては うたた寝るときしあわせは
2023年1月1日 09:24
しあわせは 明け方醒めた その隣 君の寝息が 穏やかなときしあわせは また潜り込む 君の横 炬燵のように 温かきときしあわせは また訪れた 微睡 の 誘惑受け入れ 二度寝するときしあわせは 何を読むかと 迷うほど 読みたい本の溢れ出るときしあわせは ふと読み始めて すぐにでも 胸を打たれる 言葉あるときしあわせは ひとつあくびを しながらも 頁を繰る手 止まらないときしあ
2022年10月25日 16:25
しあわせは 君が音立て 挽く珈琲 新しき豆 香り高きときしあわせは 我が生まれし 日のことを 誰より君が 喜びぬときしあわせは 早起きしすぎた 休日の 二度寝に君を 抱きしめるときしあわせは 三食共に 食べる日の 食べたいものの 溢れ出るときしあわせは 前は食べれぬ 野菜を 美味しいと君が 頬張りぬときしあわせは 食べたいものを 次々と 言い合いながら 買い物するとき
2022年7月4日 09:19
しあわせは 待っているねと 笑顔にて 名残惜しげに 見送られるときしあわせは もうすぐ職場に 着く時に 頑張ってねと ライン来るときしあわせは ふたをひらいた 弁当の 彩りからして美味そうなときしあわせは 離れていても 同じもの 食べてうまいと 通じ合うときしあわせは 早く帰れて 待つ君と 過ごす時間が 長かりしときしあわせは 外の汚れを 流し終え 待ちわびる君と ハグをする
2022年6月4日 08:51
しあわせは 静かに眠る その顔が ふと目覚めれば 目に入るときしあわせは 先に起き出で 朝食の 支度終わりて 君起こすときしあわせは 君が隣で 洋琴を 時に止まりつ 奏でつるときしあわせは 夕餉に食おうと 思うもの 意図せず君と 一致するときしあわせは 君が手挽きの 珈琲の 豆を優しく 淹れているときしあわせは ふたり並んで 道歩き 名もなき花に 目をとめるときしあわせは