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ステキコトバ

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本に溢れる素敵な言葉を引用して紹介していきます。
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#推薦図書

又吉直樹 ヨシタケシンスケ『その本は』

又吉直樹 ヨシタケシンスケ『その本は』

又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんの共著。

名前は知っていたけれど、手に取ったことはなくて、今回偶然手に取って読んでみた。

どことなく『はてしない物語』を思い出すような、手に持っているそれ自体が「その本」であるような、入れ子状の一冊。

そういう仕掛けって、それだけでニヤニヤしてしまう。

中身は又吉直樹さんの不思議な短編や、ヨシタケシンスケさんのかわいい絵とユーモアに溢れ、その一つ一つが味わ

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白石一文「20年後の私へ」『どれくらいの愛情』より

白石一文「20年後の私へ」『どれくらいの愛情』より

白石一文さんの短編小説集『どれくらいの愛情』1話目の「20年後の私へ」より。

名前は存じており、何回かは手に取ったことがある作家さんだったのですが、きちんと作品を読み通したのは初めて。

単行本で100ページに満たない中に冒頭に紹介した言葉の他にも、響く言葉がたくさんありました。

なんで今までこの作家さん読んでなかったんだろう!?

そう思える作品がまだまだこの世にあることに嬉しさと、ほんの少

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角田光代『さがしもの』

角田光代『さがしもの』

思わず膝を打つ。
その通り!
自分が思っていることを、こうも素直に言語化されてしまうと、もう好き…と、一瞬で陥落してしまう。

角田光代さんの短編集『さがしもの』。

この短編集、本好き、読書好きならきっと好き。
共感で胸が高鳴るに違いない。

今回の引用は所収の「ミツザワ書店」より。

この話の“ミツザワ書店のおばあさん”
私の理想の生き方はこれだ!(大真面目)

だから子供の頃の夢は“本屋さん

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小川哲『君のクイズ』

小川哲『君のクイズ』

出題者も回答者も自分。
そう思えば、正解も不正解もないと言えるかもしれません。

小川哲さん初読作品。
小川さん自身が東大出身とのことで、東大クイズ研究会などもご存知なのかなと思ったり。

直木賞受賞のこちら↓も読みたくて一度は手に取ったのですが、ちょっと分厚さに臆してしまいました…。

また挑戦できる時が来ますように。

今回は少し短め。
読書に戻ります。

最後までご覧下さり、ありがとうござい

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