**.感動できることのありがたみについて.**

自粛生活でなんとなくつまらないなと感じる日々を送っていませんか?
私は年々感動することが少ないなあ、なんとなくつまらないなあと思うことが増えてきていました。

そんな中で、新型コロナウイルス問題で今皆さんが送られている「自粛生活」のような生活を1年近くしていました。
そしてやっと気づいたことがあります。
「感動する」心を動かすってとても尊いことで、ありがたいことだったんだなと。

**.そもそも感動ってなんだろう?.**

広辞苑より
「感動」深く物に感じて心を動かすこと"
とありますが、文章で読んでもいまいちピンとこない。

でも、誰もが感動を経験したことがあるはず。

「はじめて何かできたとき」
「はじめて何かしてもらったとき」
はたまた、映画やテレビ、他人のエピソードでもすることがある

「感動って何だろう?」

**.泣くほど悔しいと感じた部活時代.**

わたしはずーっとゴリゴリ運動部なのですが、昔は試合に負けて悔し泣きするくらい負けず嫌いな子供でした(笑)
そんな大したところまで頑張っていたわけではないけれど、それでもやっぱりたった日々の練習試合でも悔しかったりした。

悔しい想いをすることがつらくなって、
真面目に向き合うこともなくなって、
気付いたら真剣に勝負と向き合うことがなくなった気がする。
結局それで今は何も頑張ることがなくなってしまった。

悔しいつらい想いがなくなった分、
心の底から楽しいと思うこともなくなった。
簡単に手に入るものは楽しくも嬉しくもなんともない。
そうやって自分の心はどんどん平坦になっていった。

間違いなく日々ちっぽけなことだったとしても心は動いていて
その悔しさに耐え抜いて頑張り続けられる人が、喜びを喜びと感じられるんだろうなと気付いた。

私はスポーツが好きで、浅田真央ちゃんの人となりがもう大好きで大好きでたまらないのですが、やっぱり努力を重ねてたくさん気持ちを動かし続けた人の姿は胸を打つんですよね。

**.大人になるにつれて痛みを知り、恐怖によりチャレンジはできなくなる.**

**.実体験を通した感動の機会が失われていく.**

だからこそ、チャレンジしていた青春時代は大切な想い出として残りやすいんだなと思います。
今まだチャレンジできる人や興味のある部活があったりする人は、
是非バイトなんかより部活をおススメします!
悔しくてやめたくても、好きなら続けることをおススメします!
自分自身の体験で感動できたことって、絶対財産になります!

**.命とひたすら向き合っていた救命時代.**

私はICU(集中治療室)という生死の境目を守る部署で仕事をしていました。
その頃は「感動ってなんだろう?」「なんだかつまらないな」なんて感じたこともなかった。
当たり前にみんなが必死だった。
喜びや悲しみ、怒り、絶望、焦り、たくさんの感情があった。

命がかかった現場で心が動かないはずがない。
※もちろん冷静には努めていましたよ

「人の命を守るため」

そう思って勉強を重ねてきたけれど、
逆にわたしが守られていた。
そう現場を離れて気付きました。

なんの痛みも悲しみもない日常を過ごしていると、
つらいこともない分、楽しいことも嬉しいと思うことにも鈍感になりました。
上にも下にも、心のふり幅がどんどんなくなっていきました。
誰もが「絶対楽しいだろ!」って思うことをしても、まさかと思うくらい楽しいと思えなかったり。

よく「ピンチはチャンス」とか、
「今落ち込んでいるのは高く飛ぶ前の沈み込み」とか
たとえられていて、なーにいってんだ!と思っていましたが、
いやほんとだなと。

「心を動かす体験」をする機会を頂けていた私の心はきっと生かされていたんだな。


**.感動がくれたものをしっかり受け取る大切さ.**

「いや~めっちゃ感動した」とか簡単に言っちゃいますが、私はすごく最近反省している。
人が命や人生を懸けてチャレンジしたエピソードをお裾分けしてもらって、そんな安い一言で片づけてはいけないと感じた。

スポーツ選手も文字通り血を吐く努力で練習をしていて、
それでも勝負の世界は結果が出て、死ぬほど悔しい思いをする人もいる。

多くの人は自分でその悔しい想いをすることが怖くてたくさん諦めてきているわけだ。
そんなことも忘れて、勝ち負けやプレー内容に文句を言ったりする人もいる。許せない。許せない絶対許せない!!!!

ちょっと話が脱線したけれど、
「自分が出来なかったこと」の延長戦を見せてもらったときに人は心が動くんじゃないかなと思ってて。

そして心が動いた先に、自分の人生が動き出すと思っている。
何かの原動力になると思っている。

誰かのチャレンジが、誰かの気持ちを動かして、
その人が出来なかったことや無念や悔しさを引き継いで
脈々と引き継がれるのかなと思っている。

また例えが真央ちゃんなのですが(笑)
当時の真央ちゃんが目指していた200点超え。
採点方式も今は全然違うけど、すごく歴代最高得点が伸びている。
あの時の真央ちゃんの悔しさや喜び、それでもチャレンジし続ける姿を見てたくさんの人の心が動いたから、それが原動力になって新しいものが生まれ続けているんだと思う。
鬼滅の刃の主題歌を歌っているRISAさんも感銘を受けたと公言されていますしね(笑)

それほどまでに感動ってすごい力。

**.感動したことに気付く力=人生を変える力.**

わたしは、こう定義しました!

*素敵な映画を見たとき
*素敵な歌を聞いたとき
*素晴らしい試合を見たとき
自然と「あ~、頑張ろう」って思えたり、次こうしてみようと前向きになっている気がする。
きっと感動することによって人間は何かを学び行動する力が備わっているんだと思う。

感動するものって、大体人生を懸けて誰かが何かをやっていると思う。
だから感動するたびに、今頑張ってもいない私なんかが、手軽に感動できてごめんなさい。って思う。
それくらいに、自分で心を動かすことって難しいんだなあと思いました。

だから、自分の体験を通して感動できていた頃の自分がうらやましいし、尊敬もするし、それに気づいて自分のことを褒めたり認められるようになった。きっとその頃は周りの心を動かせていたんだろうな。

**.どんどん心を動かしていこう!.**

DNAがらせんで繋がっていくように、きっと感動もずーっと引き継がれて人のベースをずーっと底上げしていくものだと思っている。

落ち込んだときは喜びもきっと感じやすいと思う。
良くも悪くも、どんどん心を動かしていこう!!!