『持たない幸福論』を読んで
本のタイトルや説明から「どんな内容だろう?」と興味を持って手に取ったのがきっかけです。
読んでから時間が経つのですが、出会えて良かった本なので感想を綴っておきます。
「こういう生き方をしている人がいるんだ」と、「こうあらねば」から解放されるような心温まりスッキリとした気持ちになれる読後感。
個人的に心に響いた部分を、本の言葉から少し取り上げていきます。
以下、グレーの部分は全て本からの引用です。
お金がなくてもちょっと工夫をすれば毎日の中で面白いことがたくさんできる
著者の執筆時の生活を紹介した後の言葉。
お金がなくてもちょっと工夫をすれば毎日の中で面白いことがたくさんできるという言葉に、ハッとしました。
面白いことはまだまだできるし、毎日を楽しむのは自分次第だなと。
自分が逃げたとしても大体の場合は何事もなかったかのように世の中は回っていくものだ
私が知っていて経験した範囲内ではありますが、共感した部分です。
追われている感覚があるときに思い出す言葉。
どの生き方が偉いとか正しいというものはない
比較をしてしまう世の中だからこそ、噛み締めたい一文です。
生きている世界や大切にしているものが違うし、生き方は人それぞれ。
「こうあらねば」は溢れているけど、正解はないよなと思うと気楽になりました。
周りに流されない、自分なりの価値基準をはっきり持つこと。
私自身も以前は自分なりの価値基準を持たずに流されていたなと思うので、大切な部分だと実感しました。
生活の中にある些細な楽しみ
生活の中にある些細な楽しみは心を豊かにしてくれます。同時に、私の幸せだなと改めて思った一文でした。
冒頭の文章とも共通しますが、ちょっと工夫をしたり今の自分の生活の中にあることに目を向けたりすると幸せは意外と身近にあるのだなと気付かされます。
あとがきから引用
あとがきからも一部引用します。
とても好きな言葉です。本を読むことの意義や楽しみを感じられる文でした。
ほんの一部と言葉しか載せていないのですが、第四章の居場所の作り方は他者との繋がりや居場所作りについて書かれています。新鮮な点も多くて面白かったです。がっつり引用になりそうだったので、今回は載せていません。
文章の全体のつながりを通してわかりやすく魅力的なので、気になる方はぜひ。構成、言葉選びが好きな本です。
著者のphaさんの本が気になって他にも読んだので、また感想文をnoteに書きたいなと思います。
本との出会いはタイミング
この本が発売されたのは2015年5月。
「こうあらねば」は約9年経った今、少しずつ変わってきた部分があるものの変わらない部分も多いです。
私が読んだのは昨年でしたが、もっと早く出会えていたらどうだったのだろう?と思うぐらいに幸せや生きることについて考えさせられる1冊でした。
本との出会いも、人と同じようにタイミングかなと私は感じています。
なので、出会えて読めたことに感謝しています。
このnoteが新たな本との出会いにつながれば、嬉しいです。
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